![]() グルココルチコイド受容体、AP−1、および/またはNF−κB活性の縮合ヘテロアリール修飾因子並びにその使用
专利摘要:
グルココルチコイド受容体、AP−1、および/またはNF−κB活性の調整に関連する疾患または障害(代謝、炎症性、および免疫疾患または障害を含む)を治療するのに有用である、新規な非ステロイド性化合物が提供される。該化合物は式I:[式中、 Zは、ヘテロシクロまたはヘテロアリールであり; Aは、5〜8員炭素環または5〜8員ヘテロ環であり; B1環およびB2環はピリジル環であって、そのB1環およびB2環は各々、A環に縮合しており、 B1環は適宜、同一または別々の、R1、R2、およびR4から独立して選択される1〜3の基で置換され、並びに B2環は適宜、同一または別々の、R5、R7、およびR8から独立して選択される1〜3の基で置換され; J1、J2、およびJ3は各々、同一または別々であり、独立して−A1QA2−であり; Qは、結合、O、S、S(O)、およびS(O)2から独立して選択され; A1およびA2は各々、同一または別々であり、結合、C1〜3アルキレン、置換C1〜3アルキレン、C2〜4アルケニレン、および置換C2〜4アルケニレンから独立して選択されるが、ただしA1およびA2は環Aが5〜8員炭素環またはヘテロ環となるように選択され; R1からR11は本明細書で定義されているのと同義である]の化合物、それのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、プロドラッグエステル、または医薬的に許容される塩である。 公开号:JP2011511085A 申请号:JP2010545976 申请日:2009-02-05 公开日:2011-04-07 发明作者:ジンウ・デュアン;デイビッド・エス・ウェインステイン;ビン・ジアン 申请人:ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company; IPC主号:C07D491-147
专利说明:
[0001] 本発明は、グルココルチコイド受容体、AP−1、および/またはNF−κBの活性における効果的な修飾因子である新規な非ステロイド性化合物に関するので、疾患または障害(代謝および炎症の疾患または障害、あるいは免疫関連疾患または障害を含む)を治療するのに有用である。本発明はまた、その化合物の組成物、並びにそれらの疾患または障害を治療するために用いる該化合物および組成物の方法も提供する。] 背景技術 [0002] 転写因子NF−κBおよびAP−1は、炎症および免疫応答の媒介に関する複数の遺伝子の発現制御に係わる。NF−κBは、遺伝子[特に、TNF−α、IL−1、IL−2、IL−6、接着分子(例えば、E−セレクチン)、およびケモカイン(例えば、ランテス)が含まれる]の転写を制御する。AP−1は、サイトカイン(TNF−α、IL−1、IL−2)およびマトリックスメタロプロテアーゼの産生を制御する。NF−κBおよびAP−1の両方によって発現が制御される遺伝子のTNF−αを標的にした薬物療法は、多くの炎症性ヒト疾患(関節リウマチおよびクローン病を含む)に大きな効果があることが示されている。したがって、NF−κBおよびAP−1は、炎症および免疫障害の開始および永続化において重要な役割を担う。Baldwin, A.S., Journal of Clin. Investigation, 107, 3 (2001); Firestein, G.S., and Manning, A.M., Arthritis and Rheumatism, 42, 609 (1999); and Peltz, G., Curr. Opin. in Biotech. 8, 467 (1997) を参照。] [0003] AP−1およびNF−κBの上流には多くのシグナリング分子(キナーゼおよびホスファターゼ)が存在し、それらは潜在的な治療薬標的である。キナーゼJNKは、c−jun[それは、AP−1複合体(fos/c−jun)を構成するサブユニットの1つである]の、リン酸化およびその後の活性化を制御するのに欠かすことができない役割を果たす。JNKを阻害する化合物は、炎症疾患の動物モデルにおいて効果的であることが示されている。Manning, A.M. and Davis, R.J., Nature Rev. Drug Disc., V. 2, 554 (2003) を参照。NF−κBの活性化に重要なキナーゼは、IκBキナーゼ(IKK)である。このキナーゼは、IκBのリン酸化において重要な役割を担う。いったんIκBがリン酸化されると、分解を起こしてNF−κBの放出をもたらし、それは核内に移行して上述した遺伝子の転写を活性化することができる。IKKの阻害剤であるBMS−345541は、炎症性疾患の動物モデルにおいて効果的であることが示されている。Burke, J.R., Curr. Opin. Drug Discov. Devel., Sep;6(5), 720-8, (2003) を参照。] [0004] NF−κBおよびAP−1の活性化に係るシグナリングカスケードの阻害に加えて、グルココルチコイド受容体は、直接の物理的相互作用を介して、NF−κBおよびAP−1活性を阻害することが示されている。グルココルチコイド受容体(GR)は、転写因子の核ホルモン受容体ファミリーのメンバーであり、また転写因子のステロイドホルモンファミリーのメンバーである。グルココルチコイド受容体タンパク質の親和性標識は、グルココルチコイド受容体のクローニングを促進する受容体に対する抗体の産生を可能とした。ヒトにおける結果として、Weinberger et al., Science, 228, 740-742 (1985); Weinberger et al., Nature, 318, 670-672 (1986) を参照。また、ラットにおける結果は、Miesfeld,R.,Nature,312,779-781(1985)を参照。] [0005] GRと相互作用するグルココルチコイドは、炎症性疾患治療のために50年間も使用されている。グルココルチコイドは、転写因子NF−κBおよびAP−1のGRを阻害することによって、その抗炎症活性を発揮することが明確に示されている。この阻害は、転写抑制と呼ばれる。GRによる、これらの転写因子の阻害に関する一次機構は、直接の物理的相互作用を介して行なわれることが示された。この相互作用は、転写因子複合体を変化させ、NF−κBおよびAP−1が転写を刺激する活性を阻害する。Jonat, C. et al., Cell, 62, 1189 (1990); Yang-Yen, H.F. et al., Cell, 62, 1205 (1990); Diamond, M.I. et al., Science 249, 1266 (1990); および Caldenhoven, E. et al., Mol. Endocrinol., 9, 401 (1995) を参照。GRによる、コアクチベーターのゼクエストレーション(sequestration)などの他の機構も提案されている。Kamei, Y. et al., Cell, 85, 403 (1996); および Chakravarti, D. et al., Nature, 383, 99 (1996) を参照。] [0006] 転写抑制を生じるのに加えて、GRとのグルココルチコイドの相互作用は、特定の遺伝子を転写誘導させるようにGRを促すことができる。この転写誘導は、トランス活性化と呼ばれる。トランス活性化は、GRの二量体化およびグルココルチコイド応答配列(GRE)との結合を必要とする。] [0007] DNA結合のできない遺伝子組み換えGR二量体化欠損マウスを用いた最近の研究では、GRのトランス活性化(DNA結合)活性は、GRの転写抑制(非DNA結合)効果から分離できることを示す。これらの研究はまた、グルココルチコイド治療の副作用の多くが、代謝に係る様々な遺伝子の転写誘導をするGRの能力に起因している一方で、DNA結合を必要としない転写抑制は炎症抑制をもたらすことを示す。Reichardt, H.M. et al., Cell, 93, 531 (1998) および Reichardt, H.M.,EMBO J., 20, 7168 (2001) を参照。] [0008] AP−1およびNF−κB活性を調節する化合物は、炎症および免疫の疾患および障害(例えば、骨関節炎、関節リウマチ、多発性硬化症、喘息、炎症性腸疾患、移植拒絶反応、および移植片対宿主病)の治療に用いる。] [0009] なお、グルココルチコイド受容体経路に関して、グルココルチコイドが強力な抗炎症剤であることは知られているものの、それらの全身使用は副作用のために制限される。糖尿病、骨粗鬆症、および緑内障などの副作用を最小化する一方で、グルココルチコイドの抗炎症効果を保持する化合物は、炎症性疾患の患者の多くに非常に有益となる。] [0010] さらに、GRに関して当該分野では、トランス活性化をアンタゴナイズする化合物を必要としている。そのような化合物は、グルココルチコイド濃度増加に伴う代謝疾患(例えば、糖尿病、骨粗鬆症、および緑内障)を治療するのに有用であるかもしれない。] [0011] さらに、GRに関して当該分野では、トランス活性化を引き起こす化合物を必要としている。そのような化合物は、グルココルチコイドの欠乏に伴う代謝疾患(例えば、アジソン病が含まれる)を治療するのに有用であるかもしれない。] [0012] 本発明は、グルココルチコイド受容体、AP−1、および/またはNF−κB活性の効果的な修飾因子である新規な非ステロイド性化合物に関するので、疾患または障害(代謝、炎症性、または免疫関連疾患もしくは障害を含む)を治療するのに有用である。本発明はまた、組成物およびその組み合わせ、並びにそのような化合物、組み合わせ、および組成物を用いて疾患または障害を治療する方法も提供する。] [0013] 本発明の1つの態様において(態様1)、式I: [式中、 Zは、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、およびシアノから選択され; Aは、5〜8員炭素環および5〜8員ヘテロ環から選択され; B1環およびB2環はピリジル環であって、そのB1環およびB2環は各々、A環に縮合しており、 B1環は適宜、同一または別々の、R1、R2、およびR4から独立して選択される1〜3の基で置換され、並びに B2環は適宜、同一または別々の、R5、R7、およびR8から独立して選択される1〜3の基で置換され; J1、J2、およびJ3は各々、同一または別々であり、独立して−A1QA2−であり; Qは各々、結合、O、S、S(O)、およびS(O)2から独立して選択され; A1およびA2は各々、同一または別々であり、結合、C1〜3アルキレン、置換C1〜3アルキレン、C2〜4アルケニレン、および置換C2〜4アルケニレンから独立して選択されるが、ただしA1およびA2は環Aが5〜8員炭素環または5〜8員ヘテロ環となるように選択され; R1、R2、R4、R5、R7、およびR8は、同一または別々であり、各々は独立して、 (i)水素、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、ニトロ、シアノ、OR12、−NR12R13、−C(=O)R12、−CO2R12、−C(=O)NR12R13、−OC(=O)NR12R13、 、−OC(=O)R12、−NR12C(=O)R13、−NR12C(O)OR13、−NR12C(S)OR13、−S(O)pR16、NR12SO2R16、ジアルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルキルオキシアルキルオキシ、SO2NR12R13、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択され、および/または (ii)可能であれば、それらが結合している原子と一緒になって、各々のR1、R2、R4、R5、R7、およびR8は、隣接原子に位置するR1、R2、R4、R5、R7、およびR8のいずれかと一緒になって、縮合環を形成し; R9およびR10は、同一または別々であり、各々は独立して、 (i)水素、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ニトロ、シアノ、OR14、NR14R15、C(=O)R14、CO2R14、C(=O)NR14R15、−O−C(=O)R14、NR14C(=O)R15、NR14C(=O)OR15、NR14C(=S)OR15、S(O)pR17、NR14SO2R17、SO2NR14R15、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択されるか、あるいは (ii)それらが結合している原子と一緒になって、R9およびR10は一緒になってカルボニル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、またはヘテロシクロ基を形成し; R11は各々、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、およびシクロアルキルから独立して選択され; R12、R13、R14、およびR15、は、同一または別々であり、各々は独立して、 (i)水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから選択されるか、あるいは (ii)可能であればR12はR13と一緒になって、および/または可能であればR14はR15と一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロ環を形成し; R16およびR17は各々、同一または別々であり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから独立して選択され;並びに pは、0、1、または2である] の構造を有する化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩が提供される。] [0014] 本発明の他の態様は、以下に記載される。] [0015] (態様2) J1が、結合、O、S、SO、SO2、CH2、またはCH2CH2(特に、J1がO、S、SO、またはSO2であり、中でも特にJ1がOである化合物)であり;並びに J2およびJ3が各々、結合である、 態様1で定義された化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0016] (態様3) 三環式部位: であり、特に である、 態様1〜2で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0017] (態様4) R1、R2、R7、およびR8が各々、水素である、態様1〜3で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0018] (態様5) R4が、水素、アルキル、アルケニル、アルキルチオ、置換アルキルチオ、アリール、置換アリール、シアノ、CF3、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、ジアルキルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルコキシアルコキシ、並びにO、S、およびNから選択される1〜3のヘテロ原子を有する4〜7員ヘテロシクロから選択される、態様1〜4で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。好ましい化合物は、R4が水素、C1〜6アルキル、ハロゲン、シアノ、−SC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、(無)置換フェニル、(C1〜6アルキル)1〜2アミノ、並びにO、S、およびNから選択される1〜3のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロシクロである。特に好ましい化合物では、R4が水素、メチル、クロロ、イソ−プロピルチオ、エテニル、フェニル、シアノ、ジメチルアミノ、N−ピロリジニル、またはN−モルホリニルである。 (態様6) R5が、水素、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、アミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクロ、フェニル、ハロフェニル、アルキル(ハロ)0〜1アリール、ヘテロシクロカルボニル(ハロ)0〜1アリール、アルコキシ(ハロ)0〜1アリール、カルボキシ(ハロ)0〜1アリール、アルキルアミノカルボニル(ハロ)0〜1アリール、ジアルキルアミノカルボニル(ハロ)0〜1アリール、アルキルアミノ、ヒドロキシル、ジアルキルアミノアルコキシ、アリールアルキルアミノ、アルコキシアリールアルキルアミノ、アルキルヘテロシクロ、アリールアルキル、ヘテロシクロアルコキシ、アリールヘテロシクロ、アリールアルキル(アルキル)アミノ、ハロアリール、ジアルキルアミノ(ハロ)0〜1アリール、アルコキシアルコキシアルコキシル、アルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリール、ジアルキル(ハロ)0〜1アリール、アルキル(ハロ)0〜1アリール、ヒドロキシ(ハロ)0〜1アリール、アルコキシカルボニル(ハロ)0〜1アリール、アルキルカルボニルアミノ(ハロ)0〜1アリール、ジアルキルアミノスルホニル(ハロ)0〜1アリール、アルキルスルホニルアミノ(ハロ)0〜1アリール、アルキルチオ(ハロ)0〜1アリール、アミノ(ハロ)0〜1アリール、アルキルカルボニルアリール、アルキルカルボニル(ハロ)アリール、アリールオキシ(ハロ)0〜1アリール、アルキルスルホニルアリール、アルキルスルフィニルアリール、チオキシアリール、シクロアルコキシアリール、シクロアルキルアミノカルボニル、およびシアノ(ハロ)0〜1アリールから選択される、態様1〜5で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。好ましい化合物は、R5がハロゲン、(C1〜6)1〜2アルキルアミノ、モルホリニルカルボニル(ハロ)0〜1フェニル、(ハロ)0〜2ピロリジニルカルボニル(ハロ)0〜1フェニル、アジリジニルカルボニル(ハロ)0〜1フェニル、C1〜6アルキルカルボニル(ハロ)0〜1フェニル、フェノキシ(ハロ)0〜1フェニル、C1〜6アルコキシ(ハロ)0〜1フェニル、トリフルオロメトキシ(ハロ)0〜1フェニル、(C1〜6)1〜2アルキルアミノスルホニル(ハロ)0〜1フェニル、アルキルチオ(ハロ)0〜1フェニル、C1〜6アルキルスルフィニル(ハロ)0〜1フェニル、およびC1〜6アルキルスルホニル(ハロ)0〜1フェニルである。特に好ましい化合物では、 R5が、クロロ、ジメチルアミノ、 であり、 Xaが、水素またはフルオロであり、並びに Xbが、 から選択される。] [0019] (態様7) が、 であって、 R4が、水素、メチル、クロロ、イソ−プロピルチオ、エテニル、フェニル、シアノ、ジメチルアミノ、N−ピロリジニル、またはN−モルホリニルであり;並びに R5が、クロロ、ジメチルアミノ、 であり、 Xaが、水素またはフルオロであり、並びに Xbが、 から選択される、 態様1〜6で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0020] (態様8) R9およびR10が、 (i)同一または別々であって、水素、アルキル、および置換アルキルから独立して選択されるか、あるいは (ii)R9およびR10が結合している原子と一緒になってC3〜6シクロアルキルを形成し;並びに R11が水素である、 態様1〜7で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0021] (態様9) R9およびR10が各々、メチルから独立して選択されるか、あるいはそれらが結合している炭素と一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルを形成する、態様1〜8で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩であって、特にR9およびR10がいずれもメチルであるもの。] [0022] (態様10) Zが、5〜6員ヘテロアリールまたはヘテロシクロ基であって、各々の基が1、2、もしくは3つの基(すなわち、Rm、Rn、および/またはRo)で置換され、それらが同一または別々であって、水素、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ニトロ、シアノ、ORc、NRaRb、C(=O)Ra、CO2Ra、C(=O)NRaRb、−O−C(=O)Ra、NRaC(=O)Rb、NRaC(=O)ORb、NRaC(=S)ORb、S(O)pRc、NRaSO2Rc、SO2NRaRb、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択され; pが、0、1、または2であり; RaおよびRbが、同一または別々であり、各々は独立して、 (i)水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから選択されるか、あるいは (ii)可能であれば、それらは結合している原子と一緒になり、RaがRbと一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロ環を形成し;並びに Rcが各々、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから独立して選択される、 態様1〜9で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0023] (態様11) Zが、 であり; RmおよびRnが各々、同一または別々であり、水素、−CO2Ra、−C(O)NRaRb、C1〜6アルキル、−CF3、−CH2OH、−SRc、−NRaRb、−CH2F、シアノ、およびC3〜6シクロアルキルから独立して選択され[特に、Rmが水素であり、Rnが水素、−C(O)NH(シクロプロピル)、−C(O)NH(Me)、−C(O)N(Me)2、−C(O)NH(Et)、メチル、−C(O)OEt、−C(O)NH(シクロブチル)、または である化合物]; Roが、水素またはC1〜6アルキルであり; RaおよびRbが、 (i)同一または別々であり、各々が、水素、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、O、S、またはNから選択される1〜3のヘテロ原子を有する4〜7員ヘテロシクロ、およびC3〜6シクロアルキルから独立して選択されるか、あるいは (ii)RaがRbと一緒になって、O、S、またはNから選択される1〜3ヘテロ原子を有する4〜7員ヘテロシクロを形成し;並びに Rcが、C1〜6アルキルおよびC3〜6シクロアルキルから選択される、 態様1〜10で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0024] (態様12) Zが、 であり;並びに Rnが水素、−C(O)NH(シクロプロピル)、−C(O)NH(Me)、−C(O)N(Me)2、−C(O)NH(Et)、メチル、−C(O)OEt、−C(O)NH(シクロブチル)、−C(O)NH(CH2)2OH、−C(O)NH(iPr)、−C(O)NHCH2(CF3)、 である、 態様1〜11で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0025] (態様13) 構造: [式中、 R4が、水素、メチル、クロロ、イソ−プロピルチオ、エテニル、フェニル、シアノ、ジメチルアミノ、N−ピロリジニル、またはN−モルホリニルであり;並びに R5が、クロロ、ジメチルアミノ、 であり; Xaが、水素またはフルオロであり、並びに Xbが、 から選択される] を有する、態様1〜12で定義した化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。] [0026] 本発明は、その趣旨または本質的な特性から逸脱することなく、その他の特定の形態で実施してもよい。本発明はまた、本明細書において記載される代替態様のすべての組合せを包含する。本発明のありとあらゆる実施形態を、任意のその他の実施形態と一緒にして、本発明のさらなる実施形態を記載してもよいということは理解される。さらに、実施形態の任意の要素(個々の記号定義を含む)は、さらなる実施形態を記載するために、実施形態のいずれかに由来するありとあらゆるその他の要素と組み合わされるものとする。本発明はまた、式Iの化合物またはエナンチオマー、ジアステレオマー、もしくは医薬的に許容される塩と、そのための医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。] [0027] 本発明のその他の実施形態は、1)治療を必要とする患者に、治療上有効な量の式Iの化合物を投与することを特徴とする、疾患または障害の治療方法、2)疾患または障害の治療に使用するための式Iの化合物、3)内分泌障害、リウマチ障害、膠原病、皮膚科学的疾患、アレルギー性疾患、眼部疾患、呼吸器疾患、血液疾患、胃腸疾患、炎症性疾患、免疫疾患、新生物性疾患、および代謝疾患から選択される、疾患または障害を治療するための医薬の製造における式Iの化合物の使用である。] [0028] さらに別の実施形態では、本発明は、内分泌障害、リウマチ障害、膠原病、皮膚化学的疾患、アレルギー性疾患、眼部疾患、呼吸器疾患、血液疾患、胃腸疾患、炎症性疾患、免疫疾患、新生物性疾患および代謝疾患、その転写がグルココルチコイド受容体によって刺激または抑制される遺伝子の発現産物と関連している疾患またはAP−1誘導性および/またはNFκB誘導性転写と関連している疾患またはAP−1および/またはNF−κB(特に、AP−1)の調節制御下の遺伝子の発現と関連している、AP−1依存性および/またはNFκB依存性遺伝子発現と関連している疾患、例えば、炎症性疾患および免疫疾患および本明細書において以下に記載される障害を治療する方法を提供し、これは、患者に本発明の式Iの化合物の治療上有効な量を投与する工程を含む。] [0029] 本発明のその他の実施形態は、1)治療を必要とする患者に、式Iの化合の治療上有効な量を投与することを特徴とする、疾患または障害の治療方法、2)疾患または障害の治療において使用するための式Iの化合物、および3)治療を必要とする患者に、式Iの化合物の治療上有効な量を投与することを特徴とする、代謝疾患または炎症性疾患もしくは免疫疾患から選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における式Iの化合物の使用である。] [0030] 本発明のより好ましい実施形態は、1)治療を必要とする患者に、式Iの化合物の治療上有効な量を投与することを特徴とする、疾患または障害の治療方法、2)疾患または障害の治療において使用するための式Iの化合物、および3)I型糖尿病、II型糖尿病、若年性糖尿病および肥満症から選択される代謝疾患から選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における式Iの化合物の使用を提供する。] [0031] 本発明のその他の好ましい実施形態は、1)治療を必要とする患者に、式Iの化合物の治療上有効な量を投与することを特徴とする、疾患または障害の治療方法、2)疾患または障害の治療において使用するための式Iの化合物、および3)腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓、骨髄、角膜、小腸、皮膚同種移植片(allografts)、皮膚同種移植片(homografts)、心臓弁異種移植片の移植拒絶反応、血清病および移植片対宿主病、関節リウマチ、乾癬性関節炎、多発性硬化症、喘息、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenum)、全身性エリテマトーデス、重症筋無力症、乾癬、皮膚炎、皮膚筋炎、湿疹、脂漏症(seborrhoea)、肺の炎症、眼のブドウ膜炎、肝炎、グレーブス病、橋本甲状腺炎、自己免疫性甲状腺炎、ベーチェット病またはシェーグレン(Sjorgen's)症候群、悪性貧血または免疫溶血性貧血、アテローム性動脈硬化症、アジソン病、特発性副腎不全症、自己免疫多腺性疾患、糸球体腎炎、強皮症、モルフェア、扁平苔癬、白斑症、円形脱毛症、自己免疫脱毛症、自己免疫下垂体機能低下症、ギラン・バレー症候群、肺胞炎、接触過敏症、遅延型過敏症、接触皮膚炎、蕁麻疹(uticaria)、皮膚アレルギー、呼吸性アレルギー、花粉症、グルテン過敏性腸症、変形性関節症、急性膵炎(pancreatis)、慢性膵炎、急性呼吸窮迫症候群、セザリー症候群、再狭窄、狭窄、先天性副腎皮質過形成症、非化膿性甲状腺炎、癌に伴う高カルシウム血症、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎、急性および亜急性滑液包炎、急性非特異性腱鞘炎、急性痛風関節炎、外傷後変形性関節症、変形性関節症の滑膜炎、上顆炎、急性リウマチ性心炎、天然痘、水泡性ヘルペス状(herpetitformis)皮膚炎、重症多形性紅斑、剥離性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、季節性または通年性アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、薬物過敏反応、アレルギー性結膜炎(allergic conjuncivitis)、角膜炎、眼部帯状疱疹、虹彩炎および虹彩毛様体炎、脈絡網膜炎、視神経炎、症候性サルコイドーシス、電撃性または播種性肺結核化学療法、成人における特発性血小板減少性紫斑病、成人における続発性血小板減少症、後天性(自己免疫)溶血性貧血、成人における白血病およびリンパ腫、小児の急性白血病、限局性腸炎、自己免疫性脈管炎、敗血症、並びに慢性閉塞性肺疾患から選択される炎症性疾患または免疫疾患である疾患または障害を治療するための医薬の製造における式Iの化合物の使用である。] [0032] 特に好ましい実施形態は、1)治療を必要とする患者に、式Iの化合物の治療上有効な量を投与することを特徴とする、疾患または障害の治療方法、2)疾患または障害の治療において使用するための式Iの化合物、および3)移植拒絶反応、関節リウマチ、乾癬性関節炎、多発性硬化症、喘息、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、および乾癬から選択される疾患または障害を治療するための医薬の製造における式Iの化合物の使用である。] [0033] 本発明の別の実施形態は、その転写が、グルココルチコイド受容体によって刺激または抑制される遺伝子の発現産物と関連している疾患または障害を治療するための方法、またはAP−1および/もしくはNF−κB(特に、AP−1)誘導性転写と関連している疾患もしくは障害を治療する方法、またはAP−1および/もしくはNF−κB(特に、AP−1)依存性遺伝子発現と関連している疾患もしくは障害を治療する方法を含み、疾患は、AP−1および/もしくはNF−κB(特に、AP−1)の調節制御下の遺伝子の発現と関連しており、例えば、炎症性および免疫性障害、固形腫瘍、リンパ腫および白血病などの癌および腫瘍性障害、並びに菌状息肉腫などの真菌感染症である。] [0034] さらに別の実施形態では、本発明は、1種または複数の式Iの化合物と、免疫抑制剤、抗癌剤、抗ウイルス薬、抗炎症薬、抗真菌薬、抗生物質、抗血管過剰増殖剤、抗うつ剤、抗高脂血症薬、脂質調節剤、抗糖尿病薬、抗肥満症薬、抗高血圧薬、血小板凝集阻害剤、および/または抗骨粗鬆症剤を含む複合薬剤を提供し、ここで、 抗糖尿病薬は、1、2、3またはそれ以上の、ビグアナイド、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、PPARγアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、SGLT2阻害剤、DP4阻害剤、aP2阻害剤、インスリン増感剤、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−I)、インスリン、および/またはメグリチニドであり; 抗肥満症薬は、β3アドレナリン作動性アゴニスト、リパーゼ阻害剤、セロトニン(およびドーパミン)再取り込み阻害剤、甲状腺受容体アゴニスト、aP2阻害剤、および/または食欲低下剤であり; 抗高脂血症薬は、MTP阻害剤、HMGCoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンセターゼ阻害剤、フィブリン酸誘導体、LDL受容体活性のアップレギュレーター、リポキシゲナーゼ阻害剤、またはACAT阻害剤であり; 抗高血圧薬は、ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、NEP/ACE阻害剤、カルシウムチャネル遮断薬、および/またはβ−アドレナリン作動性遮断薬である。] [0035] さらにより好ましい組合せは、 抗糖尿病薬が、メトホルミン、グリブリド、グリメピリド、グリピリド(glipyride)、グリピジド、クロルプロパミド、グリクラジド、アカルボース、ミグリトール、ピオグリタゾン、トログリタゾン、ロシグリタゾン、インスリン、Gl−262570、イサグリタゾン、JTT−501、NN−2344、L895645、YM−440、R−119702、AJ9677、レパグリニド、ナタグリニド、KAD1129、AR−HO39242、GW−409544、KRP297、AC2993、LY315902、P32/98、および/またはNVP−DPP−728Aのうち1、2、3種またはそれ以上であり: 抗肥満症薬が、オルリスタット、ATL−962、AJ9677、L750355、CP331648、シブトラミン、トピラメート、アキソキン(axokine)、デキサンフェタミン(dexamphetamine)、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミンおよび/またはマジンドールであり、抗高脂血症薬が、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、イタバスタチン、ビサスタチン、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、クロフィブラート、アバシミブ(avasimibe)、TS−962、MD−700、コレスタゲル(cholestagel)、ナイアシン、および/またはLY295427であり: 抗高血圧薬が、カプトプリル、ホシノプリル、エナラプリル、リシノプリル、キナプリル、ベナゼプリル、フェンチアプリル、ラミプリルまたはモエキシプリルであるACE阻害剤;オマパトリラト、[S[(R*,R*)]−ヘキサヒドロ−6−[(2−メルカプト−1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−2,2−ジメチル−7−オキソ−1H−アゼピン−1−酢酸(ゲモパトリラト)、またはCGS30440であるNEP/ACE阻害剤: イルベサルタン、ロサルタン、またはバルサルタンであるアンジオテンシンII受容体アンタゴニスト: ベシル酸アムロジピン、プラゾシンHCl、ベラパミル、ニフェジピン、ナドロール、プロプラノロール、カルベジロール、またはクロニジンHClであって、血小板凝集阻害剤が、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジン、ジピリダモール、またはイフェトロバンであり: 免疫抑制剤が、シクロスポリン、ミコフェノール酸、インターフェロン−β、デオキシスペルゴリン、FK−506、または抗IL−2であり: 抗癌剤が、アザチオプリン(azathiprine)、5−フルオロウラセル(fluorouracel)、シクロホスファミド、シスプラチン、メトトレキサート、チオテパ、またはカルボプラチンであり: 抗ウイルス薬が、アバカビル、アシクロビル、ガンシクロビル、ジダノシン、またはビダラビンであり: 抗炎症薬が、イブプロフェン、セレコキシブ、ロフェコキシブ、アスピリン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、ピロキシカム、プレドニゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、またはトリアムシノロンジアセタートであるものである。] [0036] 用語「GRトランス活性化と関連している疾患」とは、本明細書において、その転写が、GRによってトランス活性化される遺伝子の転写産物と関連している疾患を指す。このような疾患として、これらに限られないが、骨粗鬆症、糖尿病、緑内障、筋力低下、顔面腫脹、人格変化、高血圧症、肥満症、鬱病およびAIDS、創傷治癒の症状、原発性、または続発性副腎皮質機能不全およびアジソン病が挙げられる。] [0037] 本明細書において、すべての文法形式で、用語「治療する」、「治療すること」、または「治療」とは、疾患、障害、または症状における、予防、低下、寛解、部分的もしくは完全な軽減、または治癒を指し、ここで予防とは、そのような疾患、障害、または症状が発症する危険のある人の治療を示す。] [0038] 本明細書において、用語「グルココルチコイド受容体」および「GR」とは、グルココルチコイドと結合し、転写を刺激または抑制する、転写因子の核ホルモン受容体(「NHR」)ファミリーのメンバーまたはGR−βのいずれかを指す。] [0039] これらの用語は、本明細書において、任意の文献源、例えばこれらに限られないが、Weinberger, et al., Science, 228:740-742 (1985)およびWeinberger, et al., Nature, 318:670-672 (1986)に開示されるヒトグルココルチコイド受容体;Miesfeld, R., Nature, 312:779-781 (1985)に開示されるラットグルココルチコイド受容体;Danielson, M. et al.,EMBO J.,5:2513に開示されるマウスグルココルチコイド受容体;Yang, K. et al.,J. Mol. Endocrinol, 8: 173-180 (1992)に開示されるヒツジグルココルチコイド受容体;Brandon, D.D. et al., J. Mol Endocrinol. 7:89-96 (1991)に開示されるマーモセットグルココルチコイド受容体およびHollenberg, S.M. et al., Nature, 318:635 (1985);Bamberger, CM. et al., J. Clin Invest., 95:2435 (1995)に開示されるヒトGR−βに由来するグルココルチコイド受容体を指す。] [0040] 本明細書において、用語「AP−1および/またはNF−κBと関連している疾患または障害」とは、AP−1および/またはNF−κBの調節制御下の遺伝子の発現産物と関連している疾患を指す。このような疾患として、これらに限られないが、炎症性および免疫性の、疾患および障害;固形腫瘍、リンパ腫、および白血病などの癌および腫瘍性障害;並びに菌状息肉腫などの真菌感染症が挙げられる。] [0041] 用語「炎症または免疫関連疾患または障害」とは、本明細書において、炎症または免疫成分を有する任意の症状、疾患、または障害、例えば、これらに限られないが、以下の症状の各々:移植拒絶(例えば、腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓(例えば、島細胞)、骨髄、角膜、小腸、皮膚同種移植片(allografts)、皮膚同種移植片(homografts)(例えば、火傷治療において使用される)、心臓弁異種移植片、血清病および移植片対宿主病、関節リウマチなどの自己免疫疾患、乾癬性関節炎、多発性硬化症、IおよびII型糖尿病、若年性糖尿病、肥満症、喘息、炎症性腸疾患(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎)、壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenum)、ループス(全身性エリテマトーデス)、重症筋無力症、乾癬、皮膚炎、皮膚筋炎;湿疹、脂漏症(seborrhoea)、肺の炎症、眼のブドウ膜炎、肝炎、グレーブス病、橋本甲状腺炎、自己免疫甲状腺炎、ベーチェット病またはシェーグレン(Sjorgen's)症候群(ドライアイ/マウス)、悪性貧血または免疫溶血性貧血、アテローム性動脈硬化症、アジソン病(副腎の自己免疫疾患)、特発性副腎不全症、自己免疫多腺性疾患(自己免疫多腺性症候群としても知られる)、糸球体腎炎、強皮症、モルフェア、扁平苔癬、白斑症(皮膚の色素脱失)、円形脱毛症、自己免疫脱毛症、自己免疫下垂体機能低下症、ギラン・バレー症候群および肺胞炎;T細胞媒介性過敏症、例えば、接触過敏症、遅延型過敏症、接触皮膚炎(ツタウルシによるものを含む)、蕁麻疹(uticaria)、皮膚アレルギー、呼吸性アレルギー(花粉症、アレルギー性鼻炎)およびグルテン過敏性腸症(Celiac disease);変形性関節症などの炎症性疾患、急性膵炎、慢性膵炎、急性呼吸窮迫症候群、セザリー症候群並びに炎症性成分およびまたは増殖性(proliferatory)成分を有する血管疾患、例えば、再狭窄、狭窄およびアテローム性動脈硬化症(artherosclerosis)を包含するよう使用される。炎症または免疫関連疾患または障害としてまた、これらに限られないが、内分泌障害、リウマチ性障害、膠原病、皮膚科学的疾患、アレルギー性疾患、眼部疾患、呼吸器疾患、血液疾患、胃腸疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、先天性副腎皮質過形成症、非化膿性甲状腺炎、癌に伴う高カルシウム血症、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎、急性および亜急性滑液包炎、急性非特異性腱鞘炎、急性痛風関節炎、外傷後変形性関節症、変形性関節症の滑膜炎、上顆炎、急性リウマチ性心炎、天然痘、水泡性ヘルペス状皮膚炎、重症多形性紅斑、剥離性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、季節性または通年性アレルギー性鼻炎、気管支喘息、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬物過敏反応、アレルギー性結膜炎、角膜炎、眼部帯状疱疹、虹彩炎および虹彩毛様体炎、脈絡網膜炎、視神経炎、症候性サルコイドーシス、電撃性または播種性肺結核が挙げられる。] [0042] (合成) (製造方法) 本発明の化合物は、有機化学の当業者に公知の多数の方法によって合成してもよい。したがって、以下に記載される合成スキームは、本発明の化合物を製造するさらなる方法が、当業者に明白となるような、単に例示的なものである。同様に、合成スキーム中の種々の工程を、代替順序で実施し、所望の化合物または複数の化合物を得てもよいということは当業者には明らかとなろう。例示される化合物は、通常、合成スキーム1〜6に従って、ラセミ混合物として製造される。ホモキラル化合物は、当業者に公知の技術によって、例えば、キラル相分取HPLCによるラセミ生成物の分離によって製造してもよい。鏡像異性的に濃縮された化合物は、公知の方法、例えば、これらに限られないが、キラル補助基の切断時にエナンチオ濃縮された生成物を提供する、ラセミ中間体へのキラル補助官能基の組み込みによって製造してもよい。] [0043] スキーム1は、中間体カルボン酸2からの本発明の表題化合物(1)の製造を例示する。アミド1(1aおよび1b)は、2から、カルボン酸およびアミンの脱水縮合をはじめとする多数の方法によって製造してもよい。例えば、酸2と、アミン3(NHR11Z、式中、R11=H、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アリール、またはヘテロアリール)の縮合は、2を、適当な極性非プロトン性溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジクロロメタンなど)中、N−ヒドロキシトリアゾール(HOAtまたはHOBtなど)の存在下で、水溶性カルボジイミド(EDC)などの活性化試薬、および塩基(好ましくは、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなど)の存在下でアミンを用いて処理することによって達成する。また、カルボン酸2を、適当な塩素化剤(塩化チオニル、塩化オキサリルなど)で処理することによって酸塩化物に変換してもよい。同様に、2を、フッ素化剤(例えば、シアヌル酸フルオリド)への曝露時にフッ化アシルに変換してもよい。次いで、ハロゲン化アシル(塩化物またはフッ化物)の、アミン3との縮合(通常、非プロトン性溶媒中、ピリジンまたはトリエチルアミンなどの塩基の存在下で実施される)によって、アミド1を提供してもよい。R11=H(すなわち、3=NH2Z)である場合には、2および3の縮合の生成物(1a、R11=H)を、1aを、塩基(炭酸セシウム、水素化ナトリウムなど)の存在下、アルキル化剤(ハロゲン化アルキル、スルホン酸アルキルなど)で処理することによって1b(R11=アルキル)に変換してもよい。あるいは、1a(R11=H)を、強塩基(水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミドなど)で処理すること、続いて、適当なアシル化試薬(酸塩化物、クロロホルメートなど)を用いるアシル化によって1b(R11=C(O)アルキル、CO2アルキル)に変換してもよい。同様に、スルホニル化を、塩基およびハロゲン化スルホニルを用いて処理することによって達成し、1b(R11=SO2アリールまたはSO2アルキル)を提供してもよい。1b(R11=アリール)が得られる、1aのアリール化はまた、アミドのパラジウムによって触媒されるN−アリール化(例えば、Yin、J.; Buchwald S. Org. Lett. 2000, 2, 1101-1104およびそれに引用される参考文献を参照のこと)またはアリールボロン酸もしくはアリールシロキサンを用いる、アミドの銅促進アリール化(例えば、Lam, P. et al. Synlett 2000、674-676)によって達成してもよい。 スキーム1 生成物1を形成する、カルボン酸2のアミン3との縮合] [0044] スキーム2は、中間体カルボン酸2を製造するための種々の方法を例示する。中間体ケトン4は、還元剤(通常、メタノール中、水素化ホウ素ナトリウムまたはジエチルエーテルもしくはTHF中、水素化アルミニウムリチウムなどの金属水素化物)を用いる処理によって、アルコール5に還元してもよい。一製造様式では、アルコールを、推定中間体ジカルボン酸の脱炭酸後、マロン酸と縮合し、所望の中間体2を得てもよい(Jones et al. J. Am. Chem. Soc. 1948, 70, 2843; Beylin et al. Tetrahedron Lett. 1993, 34, 953-956.)。アルコール5はまた、6で表される、シリルケテンアセタールで処理してもよい。あるいは、アルコール5は、適した塩基(トリエチルアミン、ピリジンまたはDMAP)の存在下、無水物またはハロゲン化アシルを用いてアシル化し、5aを得てもよく、これをまた、シリルケテンアセタール6と反応させてもよい。R9=R10=R50=R51=Meである場合には、6を、市販の供給源から得てもよい。エステル7を得るための、5(J2=J3=結合)の、6との縮合には、通常、三フッ化ホウ素エテレート、四塩化チタンなどといったルイス酸の存在が必要であり、ジクロロメタンなどの極性、非プロトン性溶媒中で最良に実施される。エステル7の、2への鹸化は、メタノール、THF、および/またはDMSOなどの共溶媒の存在下、水中で、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを用いて実施してもよい。R9=R10=アルキルである場合には、エステル7の加水分解は、高温(通常、80℃)下、長時間(>5時間)で最良に実施される。] [0045] ケトン4はまた、低温(−78℃〜0℃)での、9の、適当な塩基(リチウムジイソプロピルアミド、リチウムまたはカリウムヘキサメチルジシリザンなど)での処理によって製造されたエステル9(R51=アルキル)に由来するエノラートと縮合して、エステル10を得てもよい。中間体カルボン酸10(R51=H)はまた、最初に、カルボン酸9(R51=H)を、少なくとも2等量の強塩基(好ましくは、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムジエチルアミド)で処理して、エンジオラートジアニオンを作製することによって製造してもよい。エンジオラートの作製は、0℃〜55℃で実施することが好ましい。次いで、その場製造されたエンジオラートの、ケトン4との縮合によって、ヒドロキシ酸10(R51=H)を得てもよい。J2および/またはJ3の一方または両方がアルキレン基である場合には、中間体アルコール10は、容易に脱水して、不飽和中間体11および/または12を得てもよい。脱水は、酸またはルイス酸(三フッ化ホウ素、四塩化チタンなど)水溶液などの酸性条件への10(J2、J3=アルキレン)の曝露によって自発的に起こり得る。中間体オレフィン11および12を、接触水素化(通常、水素ガスの存在下、炭素上パラジウム)によって還元して、エステル7(R51=アルキル)を得、これを上記のように鹸化して、カルボン酸2を製造してもよい。あるいは、オレフィン11および12が、カルボン酸(R51=H)である場合には、接触水素化(通常、水素ガスの存在下、炭素上パラジウム)によって、カルボン酸2を直接提供してもよい。アルコール10の、11および/または12への脱水が、自発的に起こらない場合には、10(R51=H)を2に還元してもよい。このような還元は、プロトン酸(通常、トリフルオロ酢酸)の存在下で、酸10(R51=H)をシラン(通常、トリエチルシラン)で処理することによって実施してもよい。また、エステル10(R51=アルキル)を、10の2への変換に使用された同一条件下で、エステル7に還元してもよい。エステル7を、上記の条件下で酸2に加水分解してもよい。] [0046] また、ケトン4を、シリルケテンアセタール6で処理して、ヒドロキシエステル10(R51=アルキル)を提供してもよい。縮合は、0℃でジクロロメタン中、ルイス酸(三フッ化ホウ素エテレートなど)の存在下で最良に実施される。ヒドロキシエステル10を単離してもよく、あるいは、エステル7へのその場還元を実施してもよい。R1、R2、R4のうちいずれか1つ以上がOHである場合には、単離されていないヒドロキシエステル10を含有する反応混合物へのトリエチルシランの添加によって、エステル7を得てもよい。あるいは、単離されていないヒドロキシエステル10を含有する反応混合物への強プロトン酸(通常、トリフルオロ酢酸)およびトリエチルシランの添加は、エステル7を提供し得る。次いで、上記のように、エステル7の、カルボン酸2への変換を実施してもよい。 スキーム2 ケトン3からのカルボン酸2の製造] [0047] スキーム3は、中間体ケトン4の製造方法を例示する。一経路では、2−クロロピリジン14を、低温(−78℃)でテトラヒドロフランなどの溶媒中、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)などの強塩基で処理して、3−リチウム化ピリジンを位置選択的に作製することができる(Trecourt et al. J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1990, 2409-2415.)。ピリジニルリチウム中間体は、求核付加によって、その場でオルト−クロロ−置換ピリジンアルデヒド13と反応させ、アルコール15を得ることができる。15の、ケトン16への酸化は、ジクロロメタン中、デス−マーチンペルヨージナンまたはスワーン酸化など、文献で周知である種々の条件下で達成できる。16中のハロゲンを、還流でメタノール中ナトリウムメトキシドなどの条件を使用してメトキシ基で置換してもよい。得られたジメトキシ誘導体17に、高温下で、ピリジン塩酸塩での処理の際に環化を行い、ジアザキサントン4aが得られる(Trecourt et al. J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1990, 2409-2415.)。代替経路では、2−メトキシピリジンまたは2,6−ジメトキシピリジン(19、Z=HまたはOMe)を、テトラヒドロフラン中、メシチルリチウムなどの強塩基を用いて処理し、ピリジンの3位で位置選択的脱プロトン化を達成してもよい(Comins and LaMunyon Tetrahedron Lett. 1988, 29, 773-776.)。その場作製したリチウム化ピリジンへのアルデヒド18の付加によって、アルコール20を得ることができる。アルコール20はまた、ブチルリチウムを用いるリチウム−臭素交換およびそれに続く、アルデヒド18への添加によって、ブロモピリジン21から製造できる(Trecourt et al. J. Chem. Res. 1979、46-47.)。20の、ケトン22への変換は、デス−マーチンペルヨージナンまたはスワーン酸化などの同様の酸化条件を使用して達成できる。ケトン22(Z=HまたはOMe)は、これまでに記載された条件に従って、ジアザキサントン4b(Z=HまたはOMe)へ変換できる。] [0048] ジアザキサントン4cの別の合成が、スキーム3の下部に示されている。適宜置換されたピリジンカルボン酸23は、HClまたはH2SO4の存在下での還流MeOH、テトラヒドロフランおよびメタノール中トリメチルシリルジアザメタン、またはDMFもしくはDMSOなどの極性溶媒中、炭酸カリウムなどの塩基の存在下でのヨードメタンなどの条件を使用して、対応するメチルエステルに変換することができる。エステル24(Z1=OMe)の、シアノケトン25への変換は、THFなどの溶媒中LDAを用いて作製できるアセトニトリルのアニオンとの反応によって達成してもよい(例えば、Ridge, David N. et al, J Med Chem 1979, 1385)。あるいは、シアノケトン25は、THF中、シアノ酢酸およびブチルリチウムの、高温での塩化チオニルを用いる処理、または塩化オキサリル/DMF/CH2Cl2を用いる処理などの周知の条件を使用して、酸23から製造できる酸塩化物24(Z1=Cl)との反応によって合成してもよい。ビニル性アミド27は、市販されており、またはN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いる処理によって、通常、2種の混合物を還流で加熱することによってケトン26から製造してもよい。シアノケトン25およびビニル性アミド27の縮合のための条件を、関連するが、異なる系についての文献報告に基づいて開発した(Bondavalli et al Synthesis, 1999, 1169-1174)。通常、反応を、酸性条件(通常、酢酸)下、高温(通常、100〜140℃)溶媒(通常、DMFまたはDMA)中で実施し、ケトン4cを得ることができる。次いで、中間体4a〜cの合成を、4の2への変換のためのスキーム2に表されるように、さらに、2の1への変換のためのスキーム1に表されるように実施してもよい。 スキーム3] [0049] スキーム4は、中間体ケトン4dの合成を概説する。スキーム3に記載される方法に従って製造できる、適宜、官能基化されたピリジンアシルクロリド24を、アセトンのエノラート(低温、通常、−78℃で、THF中、アセトンおよびLDAに由来する)と反応させ、ジケトン29を得ることができる。ビニル性アミド30への変換は、高温下(通常、還流で)、トルエン中、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを用いて達成することができる。ビニル性アミド30は、THFなどの極性溶媒中、リチウムビス−(トリメチルシリル)アミドまたはLDAなどの塩基を使用して脱プロトン化してもよい。得られたエノラートを、求核付加と、それに続くマイケル付加/レトロマイケル脱離によって塩化アシル31と反応させ、ピラノン32を得てもよい。ピラノンは、高温下で、酢酸およびDMFの混合物などの酸性および極性溶媒中、酢酸アンモニウムなどのアンモニア供給源と処理し、ピリドンの形成およびジアザキサントン4dへの環化を誘導してもよい。中間体4dは、4の2への変換のためのスキーム2に表されるように、さらに、2の1への変換のためのスキーム1に表されるように合成してもよい。 スキーム4] [0050] スキーム5では、一連のクロロ置換ジアザキアンテンの合成およびその後の誘導体化を例示する。中間体33は、スキーム3およびスキーム2において上記で記載される合成に従って製造してもよい。N−オキシド中間体34への酸化は、ピリジンN−オキシドの製造のために知られる条件、例えば、ジクロロメタンまたはMeReC3中、mCPBAおよびジクロロメタン中、過酸化水素などの下で達成してもよい(Coperet et al J. Org. Chem. 1998, 63, 1740.)。N−オキシド中間体34は、適当な塩素化試薬(好ましくは、共溶媒の不在下、亜リン酸オキシクロリド、POCl3)を用いて処理し、クロロジアザキサンテン35を得てもよい。35のカルボン酸36への加水分解は、2から7の製造のために上記で記載される条件下で、好ましくは、DMSOの不在下で達成してもよい。カルボン酸36は、2および3から1aの製造のために上記で記載されるようにアミド37に変換してもよい。] [0051] 高温(通常、130℃)下での、クロロ−ジアザキサンテン37の、アミン(NHR12R13)での置換によって、39aを提供してもよい。あるいは、37に、金属媒介性クロスカップリング反応を行い、39bを得てもよい。例えば、鈴木カップリングは、高温下(通常、100℃)で、適当な溶媒または溶媒組合せ(DMF、トルエン/エタノール、1,4−ジオキサンなど)中、パラジウム触媒(テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムなど)および水性塩基(炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリウムなど)の存在下、アリール、ヘテロアリールボロン酸またはボロン酸エステルで、37の処理によって達成してもよい。クロリド37はまた、当業者に公知の、種々のその他の金属媒介性クロスカップリング反応を行ってもよい[例えば、de Meijere, A., & Diederich, F. (2004). Metal-Catalyzed Cross-Coupling Reactions. (2nd ed.): John Wiley & Sons参照のこと]。また、クロリド37に、ヒンダード第二級アミン塩基(好ましくは、ジイソプロピルアミン)の存在下、触媒ヨウ化第一銅を使用して、パラジウム触媒(好ましくは、ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロリド)の存在下、アルキンを用いて、ソノガシラまたはスティーブンス−カストロクロスカップリングを行い、アルキン39cを得てもよい。また、クロリド37を、ハロゲン化アリールのパラジウム触媒環化のための公知の方法のもと、ニトリル39dに変換してもよい(Sundmeier, M. et al, Eur. J. Inorg. Chem. 2003, 3513)。例えば、高温(通常、120℃)で、極性溶媒(通常、DMF)中、パラジウム触媒(通常、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O))の存在下、シアン化物供給源(通常、亜鉛シアン化物)と37を用いる処理によって、ニトリル39dが提供される。ニトリル(Nitile)39dはまた、カルボン酸(R5=CO2H)を得るための水酸化物(通常、水酸化カリウム)による最初の加水分解を含み、次いで、これを、2から1aの製造のために記載されるように、第一級または第二級アミンと縮合して、カルボキサミド39eを得てもよい2段階手順でアミド39eに変換してもよい。クロリド37はまた、Jean-Yves Legros et al. (Tetrahedron 2001, 57, 2507)によって記載されるようにケトン39fに変換してもよい。同様の変換を、クロロ酸36で実施し、38a〜fを得、これらを、2および3から1の製造のために上記に記載される上記の条件に従って39a〜fに変換してもよい。ラセミ中間体33〜38または実施例化合物のいずれも、当業者に公知の種々の方法のいずれかによって精製された、単一鏡像異性体に分離してもよい。 スキーム5] [0052] 2−(パラ置換フェニル)−ジアザキアンテンを、スキーム6に表されるようにさらに合成してもよい。フェノール40a(Rx=OH)は、ミツノブ条件下(Synthesis1、1981)でアルキル化してもよい。テトラヒドロフラン中、ホスフィン(好ましくは、トリフェニルホスフィン)およびアルキルアゾジカルボキシレート(好ましくは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートまたはジエチルアゾジカルボキシレート)の存在下での、アルコール(RyOH)で40aを処理して、エーテル40bを提供してもよい。チオエーテル(例えば、41a、Rx=SMe)を、いくつかの酸化剤のいずれか、例えば、m−クロロ過安息香酸およびオキソンを用いる処理によって、スルホキシドまたはスルホン41bに酸化してもよい。カルボン酸42aを、安息香酸のベンズアミドへの変換のための無数の方法のうち多数を使用してベンズアミド42bに変換してもよい。好ましくは、42aの、極性、非プロトン性溶媒(通常、アセトニトリルまたはDMF)中、第三級アミン塩基(通常、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン)および第一級または第二級アミンの存在下での活性化試薬(単数および複数)(通常、EDClなどのカルボジイミドの存在下でのHOBt)を用いる処理によって、ベンズアミド42bが得られる。アルデヒド43aは、適当な還元剤(水素化ホウ素ナトリウムなど)を用いる還元によって、または有機金属求核試薬(アルキルまたはアリールリチウム、グリニャール試薬など)を用いる処理によってアルコール43bに変換してもよい。同様に、ケトン44aを、有機金属求核試薬と縮合して、第三級アルコール44bを提供してもよい。 スキーム6 フェニル置換された5H−クロメノ[2,3−b]ピリジンの生成] [0053] (定義) 以下は、本明細書および特許請求の範囲で用いる用語の定義である。本出願で特に断りがなければ、本明細書および特許請求の範囲を通じて、基または用語に関して提供される最初の定義は、単独でまたは別の基の一部として、その基または用語に適用する。] [0054] 用語「アルキル」は、1〜12炭素原子(好ましくは1〜6炭素原子)を有する、直鎖または枝分かれ鎖の炭化水素基を指す。低級アルキル基、すなわち1〜4炭素原子のアルキル基が最も好ましい。記号「C」の後に添え字で数字がある場合、その添え字は、特定の基が含むかもしれない炭素原子の番号をより特異的に定義する。例えば、「C1〜6アルキル」は、1〜6炭素原子を有する、直鎖および分枝鎖のアルキル基を指し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチルなどである。添え字「0」は結合を指す。したがって、用語ヒドロキシ(C0〜2)アルキルまたは(C0〜2)ヒドロキシアルキルには、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、およびヒドロキシエチルが含まれる。] [0055] 用語「置換アルキル」が指すのは、上記と同義のアルキル基であって、ハロ(例えば、トリフルオロメチル)、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、ニトロ、シアノ、オキソ(=O)、ORa、SRa、(=S)、−NRaRb、−N(アルキル)3+、−NRaSO2、−NRaSO2Rc、−SO2Rc、−SO2NRaRb、−SO2NRaC(=O)Rb、SO3H、−PO(OH)2、−OC(O)Ra、−C(=O)Ra、−CO2Ra、−C(=O)NRaRb、−C(=O)(C1〜4アルキレン)NRaRb、−C(=O)NRa(SO2)Rb、−CO2(C1〜4アルキレン)NRaRb、−NRaC(=O)Rb、−NRaCO2Rb、−NRa(C1〜4アルキレン)CO2Rb、=N−OH、=N−O−アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、および/またはヘテロアリール [ここで、 RaおよびRbは、水素、アルキル、アルケニル、CO2H、CO2(アルキル)、C3〜7シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、ナフチル、4〜7員ヘテロシクロ、または5〜6員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合した場合、それらは結合してヘテロシクロまたはヘテロアリールを形成してもよく、並びに Rcは、RaおよびRbと同じ群から選択されるが、ただし水素ではない] からなる群より選択される1、2、または3つの置換基を有するものである。それぞれのRaおよびRb基(但し、水素を除く)、およびそれぞれのRc基は適宜、Ra、Rb、および/またはRcの炭素もしくは窒素原子の、可能ないずれかの箇所で3つまでのさらなる置換基と結合し、この置換基は、(C1〜6)アルキル、(C2〜6)アルケニル、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、=O(原子価が許容する限り)、CF3、O(C1〜6アルキル)、OCF3、C(=O)H、C(=O)(C1〜6アルキル)、CO2H、CO2(C1〜6アルキル)、NHCO2(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、−NH2、NH(C1〜6アルキル)、N(C1〜6アルキル)2、N(CH3)3+、SO2(C1〜6アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH2、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH(アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)N(C1〜4アルキル)2、C3〜7シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、ナフチル、4〜7員ヘテロシクロもしくはシクロアルキル、または5〜6員ヘテロアリールからなる群より選択される。置換アルキルがアリール(例えば、フェニルおよびナフチルが含まれる)、ヘテロシクロ、シクロアルキル、またはヘテロアリール基で置換される場合に、これらの環系は下で定義しており、したがって0、1、2、または3つの置換基を有することができ、それも下で定義している。] [0056] 当業者が理解することは、命名「CO2」が本明細書で用いられる場合、これは の基を指すと意図されることである。] [0057] 用語「アルキル」が別の基と一緒に用いられる場合(例えば、「アリールアルキル」のように)、この結合は、置換アルキルが含む置換基の少なくとも1つをより具体的に定義する。例えば、「アリールアルキル」が指すのは、上記と同義の置換アルキル基であって、置換基の少なくとも1つがアリール(例えば、ベンジル)のものである。したがって、用語「アリール(C0〜4)アルキル」は、少なくとも1つのアリール置換を有する置換低級アルキルを含み、また別の基と直接結合したアリール[すなわち、アリール(C0)アルキル]も含む。] [0058] 用語「アルケニル」は、2〜12炭素原子および少なくとも1つの二重結合を有する、直鎖または枝分かれ鎖の炭化水素基を指す。2〜6炭素原子のアルケニル基であって、1つの二重結合を有するものが最も好ましい。] [0059] 用語「アルキニル」は、2〜12炭素原子および少なくとも1つの三重結合を有する、直鎖または枝分かれ鎖の炭化水素基を指す。2〜6炭素原子のアルキニル基であって、1つの三重結合を有するものが最も好ましい。] [0060] 用語「アルキレン」は、1〜12炭素原子(好ましくは1〜8炭素原子)を有する、二価の、直鎖または枝分かれ鎖の炭化水素基を指し、例えば{−CH2−}n(ここで、nは1〜12であり、好ましくは1〜8である)である。低級アルキレン基、すなわち、1〜4炭素原子のアルキレン基が最も好ましい。用語「アルケニレン」および「アルキニレン」は、それぞれ、上記と同義のアルケニルおよびアルキニル基の二価結合基を指す。] [0061] 置換アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレン基に関して言及される場合、これらの基は、置換アルキル基に関して上記と同義の置換基の1〜3つで置換される。] [0062] 用語「ヘテロアルキレン」は、2〜12炭素原子、好ましくは2〜8炭素原子(ここで直鎖における1または2の 炭素原子は、−O−、−S−、−S(=O)−、−SO2−、−NH−、および−NHSO2−から選択されるヘテロ原子によって置換される)を有する、飽和および不飽和の、二価の直鎖または分岐鎖の炭化水素基を指すために本明細書で用いるしたがって、用語「ヘテロアルキレン」には、二価のアルコキシ、チオアルキル、およびアミノアルキル基(下で定義している)、並びにアルキル鎖にヘテロ原子の組み合わせを有する、アルキレンおよびアルケニレン基が含まれる。例として、本明細書で「ヘテロアルキレン」には、−S−(CH2)1〜5NH−CH2−、−O−(CH2)1〜5S(=O)−CH2−、−NHSO2−CH2−、−CH2−NH−、などの基が含まれてもよい。ヘテロアルキレンは、−O−および−S−から同時に選択される、2つの隣接する原子を持たないことが好ましい。用語ヘテロアルキレンで添え字が用いられている場合(例えば、C2〜3ヘテロアルキレンのように)、その添え字はヘテロ原子の他に、その基における炭素原子の数を指す。したがって、例えば、C1〜2ヘテロアルキレンには、−NH−CH2−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−CH2−NH−、−S−CH2−、−CH2−S−CH2−、−O−CH2−NH−CH2−、およびCH2−O−CH2などの基が含まれてもよい。] [0063] 用語「置換ヘテロアルキレン」は、ヘテロアルキレン鎖における窒素または炭素原子の少なくとも1つが水素以外の基と結合している(または、その基で置換されている)、上記と同義のヘテロアルキレン基を指す。ヘテロアルキレン鎖における炭素原子は、置換アルキル基に関して上で列挙したものから選択される基で置換されるか、またはアルキルもしくは置換アルキル基でさらに置換されてもよい。ヘテロアルキレン鎖の窒素原子は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シアノ、またはA1−Q−A2−Rh [式中、 A1は結合、C1〜2アルキレン、またはC2〜3アルケニレンであり; Qは結合、−C(=O)−、−C(=O)NRd−、−C(=S)NRd−、−SO2−、−SO2NRd−、−CO2−、または−NRdCO2−であり; A2は結合、C1〜3アルキレン、C2〜3アルケニレン、−C1〜4アルキレン−NRd−、−C1〜4アルキレン−NRdC(=O)−、−C1〜4アルキレン−S−、−C1〜4アルキレン−SO2−、または−C1〜4アルキレン−O−(ここで、前記A2アルキレン基は分岐鎖または直鎖で、置換アルキレンについて本明細書で定義されているように適宜置換される)であり; Rhは水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、またはシクロアルキルであり; 並びにRdは、水素、アルキル、および置換アルキル(本明細書で定義されているのと同義)から選択されるが、但し置換ヘテロアルキレンについて、A1、QおよびA2がそれぞれ結合である場合にRhは水素でない] から選択される基で置換されてもよい。Rhがアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロの場合、これらの環は、これらの用語の定義で後述するように1〜3つの基で適宜置換される。] [0064] 用語「アルコキシ」は、本明細書で定義されるように、アルキルまたは置換アルキルによって置換された酸素原子を指す。例えば、用語「アルコキシ」は、−O−C1〜6アルキル基を含む。] [0065] 用語「アルキルチオ」は、本明細書で定義されるように、アルキルまたは置換アルキル基によって置換された硫黄原子を指す。例えば、用語「チオアルキル」は、−S−C1〜6アルキル基などを含む。] [0066] 用語「アルキルアミノ」は、上記と同義のアルキル基または置換アルキル基で置換されたアミノ基を指す。例えば、用語「アルキルアミノ」は、−NR−C1〜12アルキル基を含む(ここで、Rは水素が好ましいが、上記と同義のアルキルまたは置換アルキルを含んでもよい)。] [0067] アルコキシ、チオアルキル、またはアミノアルキルに関して添え字が用いられている場合、その添え字は、ヘテロ原子の他にその基が含み得る炭素原子の数を指す。したがって、例えば、一価のC1〜2アミノアルキルには、−CH2−N(CH3)2、および−(CH2)2−NH2の基が含まれる。低級アミノアルキルには、1〜4炭素原子を有するアミノアルキルが含まれる。用語(C1〜4アルキル)0〜2アミノには、NH2、−NH(C1〜4アルキル)、および−N(C1〜4アルキル)2の基が含まれる。単独で用いられる「アミノ」は、NH2基を指す。「置換アミノ」は、ヘテロアルキレン鎖の窒素原子について上述したように置換されるアミノ基を指し、例えば用語アルキルアミノおよびアシルアミノ[−NRdC(O)Re]が含まれる。アミノが、さらなる定義もなくモノ置換として命名される場合、余分な窒素原子価(nitrogen valence)は水素である。例えば、用語「アルキルアミノカルボニル(ハロ)0〜1アリール」は、一般式: の基によって記載される。] [0068] アルコキシ、チオアルキル、またはアミノアルキル基は、一価または二価であってもよい。「一価」とはその基が一の原子価(すなわち、別の基と結合する能力)を有することを意味し、「二価」とはその基が二の原子価を有することを意味する。したがって、例えば一価アルコキシには、−O−C1〜12アルキルなどの基が含まれ、一方で二価アルコキシには、−O−C1〜12アルキレン−などの基が含まれる。] [0069] 理解されるべきことは、全ての基(例えば、アルコキシ、チオアルキル、およびアミノアルキルなどを含む)の選択は、安定な化合物を提供するために当業者によって行なわれるということである。したがって、例えば式Iの化合物において、Gが、環Aの窒素原子(N*)に結合しており、かつアルコキシまたはアルキルチオ基から選択される場合、そのアルコキシおよびアルキルチオ基は、環A(N*で)に直接結合する少なくとも1つの炭素原子を有しており、前記窒素原子から少なくとも1原子離れた酸素または硫黄原子を有する。] [0070] 用語「カルボニル」は、二価カルボニル基−C(=O)−を指す。用語「カルボニル」が別の基と一緒に用いられる場合(例えば、「ヘテロシクロカルボニル」のように)、この結合は、置換カルボニルが含む置換基の少なくとも1つをより具体的に定義する。例えば、「ヘテロシクロカルボニル」は上記と同義のカルボニル基であって、置換基の少なくとも1つがヘテロシクロ(例えば、モルホリニル)である基を指す。] [0071] 用語「アシル」は、有機基と結合したカルボニル基を指し、より具体的には、C(=O)Reの基を指す。基Reは、本明細書で定義されるように、アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノアルキル、置換アルキル(すなわち、置換アルキレン)、置換アルケニル、置換アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、またはヘテロアリールから選択することができる。Reがアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロである場合に、これらの環は、これらの用語の定義で後述するように1〜3の基で適宜置換される。] [0072] 用語「アルコキシカルボニル」は、カルボキシ基 が有機基と結合したもの(CO2Re)を指し、また式Iの化合物において有機基と結合した二価の基である−CO2−、−CO2Re−(ここでReは、アシルについて上で定義したのと同じ)も指す。カルボキシ基に結合する有機基は、一価[例えば、−CO2−アルキルもしくは−OC(=O)アルキル]または二価[例えば、−CO2−アルキレン、−OC(=O)アルキレンなど]であってもよい。したがって、式Iの化合物において、Gが「アルコキシカルボニル」になることができると記載される場合、これは、−CO2−および−CO2Re−または−ReCO2−がGの選択を包含することが意図される(この場合、Re基は二価基である例えば、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、二価アミノアルキル、置換アルキレン、置換アルケニレン、または置換アルキニレンから選択される)。] [0073] 用語「スルホニル」は、式Iの化合物において、有機基と結合したスルホキシド基[−S(O)2−]を指し、より具体的には、一価の基−S(O)2−Reの基を指す。同様に、用語「スルフィニル」は、式Iの化合物において、有機基と結合した[−S(O)−]基を指し、より具体的には、一価の基−S(O)−Reの基を指す。また、スルホニルもしくはスルフィニル基は二価であってもよく、その場合にReは結合である。Re基は、アシルおよびアルコキシカルボニル基について上で列挙したものから選択されるが、但しReは水素ではない。] [0074] 用語「シクロアルキル」は、3〜9(好ましくは3〜7)炭素原子を有する、完全飽和および部分的に不飽和な炭化水素環を指す(また、このことから、「シクロアルケニル環」として知られる炭化水素環も含まれる)。用語「シクロアルキル」には、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、ニトロ、シアノ、オキソ(=O)、ORa、SRa、(=S)、−NRaRb、−N(アルキル)3+、−NRaSO2、−NRaSO2Rc、−SO2Rc−SO2NRaRb、−SO2NRaC(=O)Rb、SO3H、−PO(OH)2、−C(=O)Ra、−CO2Ra、−C(=O)NRaRb、−C(=O)(C1〜4アルキレン)NRaRb、−C(=O)NRa(SO2)Rb、−CO2(C1〜4アルキレン)NRaRb、−NRaC(=O)Rb、−NRaCO2Rb、−NRa(C1〜4アルキレン)CO2Rb、=N−OH、=N−O−アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、および/またはヘテロアリール(ここで、Ra、Rb、およびRcは置換アルキル基について上記と同義の定義であり、また置換アルキル基の定義において上で列挙したように適宜置換される)からなる群より選択される、0、1、2、もしくは3の置換基を有する環が含まれる。用語「シクロアルキル」には、これと縮合した第2の環を有するような環(例えば、ベンゾ、ヘテロシクロ、またはヘテロアリール環が含まれる)、または3〜4炭素原子の炭素炭素架橋を有するような環も含まれる。シクロアルキルがさらなる環で置換される(または、それと縮合する第2の環を有する)場合に、前記環は、(C1〜4)アルキル、(C2〜4)アルケニル、(C2〜4)アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、CF3、O(C1〜4アルキル)、OCF3、C(=O)H、C(=O)(C1〜4アルキル)、CO2H、CO2(C1〜4アルキル)、NHCO2(C1〜4アルキル)、−S(C1〜4アルキル)、−NH2、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)2、N(C1〜4アルキル)3+、SO2(C1〜4アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH2、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH(アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)N(C1〜4アルキル)2、および/または前述の基のいずれかで適宜置換されたフェニルの1〜2つで適宜置換される。原子価が許容する限り、前記のさらなる環がシクロアルキルまたはヘテロシクロの場合、それはさらに=O(オキソ)で適宜置換される。] [0075] したがって、式Iの化合物において、用語「シクロアルキル」には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロオクチルなど、並びに以下の環系: などが含まれ、それらは適宜、環の可能な原子で置換されてもよい。好ましいシクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、および が含まれる。] [0076] 用語「ハロ」または「ハロゲン」は、クロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードを指す。] [0077] 用語「ハロアルキル」は、1またはそれ以上のハロ置換基を有する置換アルキルを意味する。例えば、「ハロアルキル」には、モノ、ビ、およびトリフルオロメチルが含まれる。] [0078] 用語「ハロアルコキシ」は、1またはそれ以上のハロ置換基を有するアルコキシ基を意味する。例えば、「ハロアルコキシ」には、OCF3が含まれる。] [0079] 用語「アリール」は、フェニル、ビフェニル、フルオレニル、1−ナフチル、および2−ナフチルを指す。用語「アリール」には、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、ニトロ、シアノ、ORa、SRa、(=S)、SO3H、−NRaRb、−N(アルキル)3+、−NRaSO2、−NRaSO2Rc、−SO2Rc−SO2NRaRb、−SO2NRaC(=O)Rb、SO3H、−PO(OH)2、−C(=O)Ra、−CO2Ra、−C(=O)NRaRb、−C(=O)(C1〜4アルキレン)NRaRb、−C(=O)NRa(SO2)Rb、−CO2(C1〜4アルキレン)NRaRb、−NRaC(=O)Rb、−NRaCO2Rb、−NRa(C1〜4アルキレン)CO2Rb、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、および/またはヘテロアリール(ここで、Ra、Rb、およびRcは置換アルキル基について上で定義したのと同義であり、また置換アルキル基の定義において上で列挙したように適宜置換される)からなる群より選択される、0、1、2、もしくは3の置換基を有するような環が含まれる。また、アリール(特に、フェニル基)と結合している2つの置換基は、縮合環もしくはスピロ環(例えば、シクロペンチルもしくはシクロヘキシル)または縮合ヘテロシクロもしくはヘテロアリールのようなさらなる環を形成するのに加わってもよい。アリールがさらなる環で置換される(または、それと縮合する第2の環を有する)場合に、前記環は、(C1〜4)アルキル、(C2〜4)アルケニル、(C2〜4)アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、CF3、O(C1〜4アルキル)、OCF3、C(=O)H、C(=O)(C1〜4アルキル)、CO2H、CO2(C1〜4アルキル)、NHCO2(C1〜4アルキル)、−S(C1〜4アルキル)、−NH2、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)2、N(C1〜4アルキル)3+、SO2(C1〜4アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH2、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH(アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)N(C1〜4アルキル)2、および/または前述の基のいずれかで適宜置換されたフェニルの1〜2つで適宜置換される。原子価が許容する限り、前記のさらなる環がシクロアルキルまたはヘテロシクロの場合、それはさらに=O(オキソ)で適宜置換される。] [0080] したがって、アリール基の例には、 などが含まれ、それらは適宜、いずれかの可能な炭素または窒素原子で置換されてもよい。好ましいアリール基は、適宜置換されたフェニルである。] [0081] 用語「ヘテロシクロアルキル」、「ヘテロシクロ」、または「ヘテロ環」は同じ意味で用いることができ、少なくとも1つの環が少なくとも1つのヘテロ原子(O、S、またはN)を有する(前記ヘテロ原子には環が含まれ、好ましくはO、S、およびNから選択されるヘテロ原子を1〜3つ有する)、置換および無置換非芳香族の3〜7員単環式基、7〜11員二環式基、および10〜15員三環式基を指す。ヘテロ原子を含むような基のそれぞれの環は、酸素もしくは硫黄原子を1もしくは2および/または窒素原子を1〜4含むことができるが、但しそれぞれの環におけるヘテロ原子の総数は4またはそれ未満でなければならず、さらに環が少なくとも1つの炭素原子を含まなければならない。窒素および硫黄原子は適宜酸化されてもよく、また窒素原子は適宜四級化されてもよい。二環式および三環式基を完成させる縮合環は、炭素原子のみを含んでもよく、また飽和、部分飽和、もしくは不飽和であってもよい。ヘテロシクロ基は、可能な任意の窒素または炭素原子で結合してもよいる。ヘテロシクロ環には、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、ニトロ、シアノ、オキソ(=O)、ORa、SRa、(=S)、−NRaRb、−N(アルキル)3+、−NRaSO2、−NRaSO2Rc、−SO2Rc−SO2NRaRb、−SO2NRaC(=O)Rb、SO3H、−PO(OH)2、−C(=O)Ra、−CO2Ra、−C(=O)NRaRb、−C(=O)(C1〜4アルキレン)NRaRb、−C(=O)NRa(SO2)Rb、−CO2(C1〜4アルキレン)NRaRb、−NRaC(=O)Rb、−NRaCO2Rb、−NRa(C1〜4アルキレン)CO2Rb、=N−OH、=N−O−アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、および/またはヘテロアリール(ここで、Ra、Rb、およびRcは置換アルキル基について上で定義したのと同義であり、また上で列挙したように適宜置換される)、からなる群より選択される0、1、2、もしくは3の置換基が含まれ得る。ヘテロシクロがさらなる環で置換される場合、その環は、(C1〜4)アルキル、(C2〜4)アルケニル、(C2〜4)アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、CF3、O(C1〜4アルキル)、OCF3、C(=O)H、C(=O)(C1〜4アルキル)、CO2H、CO2(C1〜4アルキル)、NHCO2(C1〜4アルキル)、−S(C1〜4アルキル)、−NH2、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)2、N(C1〜4アルキル)3+、SO2(C1〜4アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH2、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH(アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)N(C1〜4アルキル)2、および/または前述の基のいずれかで適宜置換されたフェニルの1〜2つで適宜置換される。原子価が許容する限り、前記のさらなる環がシクロアルキルまたはヘテロシクロの場合、それはさらに=O(オキソ)で適宜置換される。] [0082] 単環式基には、アゼチジニル、ピロリジニル、オキセタニル、イミダゾリニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、4−ピペリドニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソランおよびテトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニルなどが含まれる。代表的な二環式ヘテロシクロ基には、キヌクリジニルが含まれる。] [0083] 式Iの化合物における、ヘテロシクロ基には、 が含まれ、それらは適宜置換されてもよい。] [0084] 用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1つの環において、少なくとも1つのヘテロ原子(O、S、またはN)を有する、置換および無置換芳香族の、5または6員単環式基、9または10員二環式基、および11〜14員三環式基(前記ヘテロ原子を含む環は、O、S、およびNから選択される1〜3ヘテロ原子を有することが好ましい)を指す。ヘテロ原子を含むヘテロアリール基のそれぞれの環は、1もしくは2の酸素もしくは硫黄原子、および/または1〜4窒素原子を含むことができるが、但しそれぞれの環におけるヘテロ原子の総数は4またはそれ以下であり、またそれぞれの環の少なくとも1つには炭素原子が含まれる。二環式および三環式基を完成させる縮合環は、炭素原子のみを含んでもよく、また飽和、部分飽和、もしくは不飽和であってもよい。窒素および硫黄原子は適宜酸化されてもよく、窒素原子は適宜四級化されてもよい。二環式または三環式のヘテロアリール基は、少なくとも1つの完全な(fully)芳香族環を含まなければならないものの、他の縮合環は芳香族もしくは非芳香族であってもよい。ヘテロアリール基は、任意の環の、可能な任意の窒素または炭素原子で結合してもよい。ヘテロアリール環系には、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、ニトロ、シアノ、ORa、SRa、(=S)、−NRaRb、−N(アルキル)3+、−NRaSO2、−NRaSO2Rc、−SO2Rc−SO2NRaRb、−SO2NRaC(=O)Rb、SO3H、−PO(OH)2、−C(=O)Ra、−CO2Ra、−C(=O)NRaRb、−C(=O)(C1〜4アルキレン)NRaRb、−C(=O)NRa(SO2)Rb、−CO2(C1〜4アルキレン)NRaRb、−NRaC(=O)Rb、−NRaCO2Rb、−NRa(C1〜4アルキレン)CO2Rb、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、および/またはヘテロアリール(ここで、Ra、Rb、およびRcは置換アルキル基について上で定義したのと同義であり、また上で列挙したように適宜置換される)からなる群より選択される0〜3つの置換基が含まれてもよい。ヘテロアリールがさらなる環で置換される場合、その環は、(C1〜4)アルキル、(C2〜4)アルケニル、(C2〜4)アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、CF3、O(C1〜4アルキル)、OCF3、C(=O)H、C(=O)(C1〜4アルキル)、CO2H、CO2(C1〜4アルキル)、NHCO2(C1〜4アルキル)、−S(C1〜4アルキル)、−NH2、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)2、N(C1〜4アルキル)3+、SO2(C1〜4アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH2、C(=O)(C1〜4アルキレン)NH(アルキル)、C(=O)(C1〜4アルキレン)N(C1〜4アルキル)2、および/または前述した基のいずれかで適宜置換されたフェニルの1〜2つで適宜置換される。原子価が許容する限り、前記のさらなる環がシクロアルキルまたはヘテロシクロの場合、それはさらに=O(オキソ)で適宜置換される。] [0085] 単環式ヘテロアリール基には、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニルなどが含まれる。] [0086] 二環式ヘテロアリール基には、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフラニル、クロモニル、クマリニル、ベンゾピラニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジル、フロピリジル、ジヒドロイソインドリル、テトラヒドロキノリニルなどが含まれる。] [0087] 代表的な三環式ヘテロアリール基には、カルバゾリル、ベンゾインドリル、フェナントロリニル、アクリジニル、フェナントリジニル、キサンテニルなどが含まれる。] [0088] 式Iの化合物において、好ましいヘテロアリール基には などが含まれ、それらは適宜、可能な任意の炭素または窒素原子で置換されてもよい。芳香族環はまた、環の中の連続した円によっても表される。] [0089] 特に断りがなければ、具体的に命名されるアリール(例えば、フェニル)、シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、ヘテロシクロ(例えば、ピロリジニル、ピペリジニル、およびモルホリニル)、またはヘテロアリール(例えば、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、およびフリル)について言及している場合、その言及は、必要に応じて、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、および/またはヘテロアリール基について上で列挙したものから選択される0〜3(好ましくは0〜2)の置換基を有する環を含むことが意図されている。] [0090] 用語「ヘテロ原子」には、酸素、硫黄および窒素が含まれる。] [0091] 用語「炭素環」は、全ての環の全ての原子が炭素である、飽和または不飽和の単環式または二環式環を指す。したがって、この用語にはシクロアルキルおよびアリール環が含まれる。炭素環は置換されてもよく、その場合に置換基は、シクロアルキルおよびアリール基について上で列挙したものから選択される。] [0092] 用語「不飽和」が環または基を指すために本明細書で用いられる場合、その環または基は、完全に不飽和または部分的に不飽和であってもよい。] [0093] 用語「適宜置換された」が環または基を指すために本明細書で用いられる場合、その環または基は、置換または無置換であってもよい。] [0094] 本明細書を通して、その基および置換基は、安定な部分および化合物、並びに医薬的に許容される化合物として有用な化合物および/または医薬的に許容される化合物を製造するのに有用である中間体化合物を提供するために、当業者によって選択されてもよい。] [0095] 式Iの化合物は塩を形成することができ、それも本発明の範囲内にある。特に断りがなければ、本発明の化合物への言及には、それの塩への言及も含まれることが理解される。用語「塩」は、無機および/または有機の酸および塩基によって形成される、酸性および/または塩基性の塩を指す。また、用語「塩」には双性イオン(分子内塩)が含まれてもよく、例えば式Iの化合物が塩基性部分(例えば、アミンまたはピリジンまたはイミダゾール環)および酸性部分(例えば、カルボン酸)の両方を含む場合である。医薬的に許容される(すなわち、非毒性であり、生理学的に許容される)塩が好ましく、例えば、陽イオンが塩の毒性または生物活性に大きく寄与しない、許容される金属およびアミン塩などがある。しかし、他の塩も有用となることができ(例えば、単離または精製の段階においてであり、それは製造時に用いられ得る)、したがってこれらも本発明の範囲内で考慮される。式Iの化合物の塩は、例えば式Iの化合物に、酸または塩基の一定量(例えば、等量)を、塩が沈殿するような溶媒中または水性溶媒中で反応させて、続いて凍結乾燥することにより形成できる。] [0096] 代表的な酸付加塩には、酢酸塩[例えば、酢酸またはトリハロ酢酸(例えば、トリフルオロ酢酸)により形成される塩]、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩(塩酸で形成)、臭化水素酸塩(臭化水素で形成)、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩(マレイン酸で形成)、メタンスルホン酸塩(メタンスルホン酸で形成)、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩(例えば、硫酸で形成する塩)、スルホン酸塩(例えば、本明細書で示されている塩)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(例えば、トシル酸塩)、ウンデシレン酸塩(undecanoates)などが含まれる。] [0097] 代表的な塩基性塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム、リチウム、およびカリウム塩);アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩);バリウム、亜鉛、およびアルミニウム塩;有機塩基(例えば、有機アミン)を有する塩[例えば、トリアルキルアミン(例えば、トリエチルアミン)、プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベンジル−β−フェネチルアミン、1−エフェナミン、N,N’−ジベンジルエチレン−ジアミン、デヒドロアビエチルアミン、N−エチルピペリジン、ベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン]または類似の医薬的に許容されるアミンを有する塩、およびアミノ酸(例えば、アルギニン、リジン)を有する塩などが含まれる。塩基性窒素含有基は、例えば、低級アルキルハライド(メチル、エチル、プロピル、およびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物など)、ジアルキル硫酸塩(ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミル硫酸塩など)、長鎖ハライド(デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物、およびヨウ化物など)、およびアルアルキルハライド(例えば、ベンジルおよびフェネチル臭化物)などの薬剤で四級化されてもよい。好ましい塩には、一塩酸塩、硫酸水素塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、または硝酸塩が含まれる。] [0098] 本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物(例えば水和物)もまた考慮される。用語「プロドラッグ」が指す化合物は、患者に投与することによって、代謝または化学プロセスによる化学変換を起こして、式Iの化合物並びに/あるいはそれの塩および/または溶媒和物を提供する。インビボで変換され、生物活性剤を提供する化合物(すなわち、式Iの化合物)はいずれも、本発明の範囲と精神においてプロドラッグである。例えば、カルボキシ基を含む化合物は、体内で加水分解されてプロドラッグとして働く、生理学的に加水分解可能なエステルを形成して、式Iの化合物それ自体を提供することができる。そのようなプロドラッグは経口的投与が好ましい、というのも加水分解は多くの場合、主に消化酵素の影響下で起こるからである。非経口投与は、エステル自体が活性の場合、または加水分解が血液中で起こる場合などに用いてもよい。式Iの化合物の、生理学的に加水分解可能なエステルに例には、C1〜6アルキルベンジル、4−メトキシベンジル、インダニル、フタリル、メトキシメチル、C1〜6アルカノイルオキシ−C1〜6アルキル[例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルまたはプロピオニルオキシメチル]、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ−C1〜6アルキル[例えば、メトキシカルボニル−オキシメチルまたはエトキシカルボニルオキシメチル、グリシルオキシメチル、フェニルグリシルオキシメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)−メチル]、および例えば、ペニシリンおよびセファロスポリンの分野で用いられる、他の公知の生理学的に加水分解可能なエステルが含まれる。そのようなエステルは、当技術分野で公知の通常の技術によって製造され得る。] [0099] プロドラッグの様々な形態は当技術分野で公知である。そのようなプロドラッグ誘導体の例には、以下: a) Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methodsin Enzymology, Vol. 112, pp. 309-396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press, 1985); b) A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krosgaard-Larsen and H. Bundgaard, Chapter 5, “Design and Application of Prodrugs,” by H. Bundgaard, pp. 113-191 (1991); および c) H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, Vol. 8, pp. 1-38 (1992) を参照。それぞれは、本明細書で引用により援用されている。] [0100] 式Iの化合物およびそれの塩は、それらの互変異性型(水素原子が分子の他の部分に置き換わり、したがって分子の原子間の化学結合が再編成される)で存在してもよい。全ての互変異性型は、それらが存在し得る限り、本発明の中に含まれていることが理解されるべきである。さらに本発明の化合物は、トランスおよびシス異性体を有してもよく、また1またはそれ以上のキラル中心を含んでもよいので、エナンチオマーおよびジアステレオマー型で存在し得る。本発明には、そのようなあらゆる異性体、さらにはシスおよびトランス異性体の混合物、ジアステレオマーの混合物、およびエナンチオマー(光学異性体)のラセミ混合物が含まれる。化合物(またはその不斉炭素)の立体配置(シス、トランスあるいはRまたはS)について具体的に言及していない場合、そのような異性体のいずれかまたは1以上の異性体の混合物が意図される。製造方法において、ラセミ体、エナンチオマー、またはジアステレオマーを出発物質として用いることができる。エナンチオマーまたはジアステレオマー生成物が製造された場合、それらは通常の方法(例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶)によって分離できる。] [0101] 所望により、構造Iの化合物を、免疫抑制剤、抗癌剤、抗ウイルス薬、抗炎症薬、抗真菌薬、抗生物質、抗血管過剰増殖剤、抗うつ剤、脂質低下薬または抗高脂血症薬または脂質調節剤、抗糖尿病薬、抗肥満症薬、抗高血圧薬、血小板凝集阻害剤および/または抗骨粗鬆症薬などの1種または複数のその他の種類の治療薬と組み合わせて使用してもよく、これは、同一投与形で、別個の経口投与形で経口的に、または注射によって投与してもよい。] [0102] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい免疫抑制剤には、シクロスポリン、例えば、シクロスポリンA、ミコフェノール酸、インターフェロン−β、デオキシスペルゴリン(deoxyspergolin)、FK−506または抗IL−2が含まれる。] [0103] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい抗癌剤には、アザチピリン(azathiprine)、5−フルオロウラシル、シクロホスファミド、シスプラチン、メトトレキサート、チオテパ、カルボプラチンなどが含まれる。] [0104] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい抗ウイルス薬には、アバカビル、アシクロビル、ガンシクロビル、ジダノシン、ビダラビンなどが含まれる。] [0105] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい抗炎症薬には、イブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、セレコキシブ、ロフェコキシブ、アスピリン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、ピロキシカムなどのcox−2阻害剤、プレドニゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、トリアムシノロンジアセタートなどのステロイド、金チオリンゴ酸ナトリウムなどの金化合物、テニダップなどのTNF−α阻害剤、抗TNF抗体または可溶性TNF受容体およびラパマイシン(シロリムスまたはラパミューン)またはその誘導体、インフリキシマブ[Remicade(登録商標)Centocor,Inc.]、CTLA−4Ig、LEA29Y、抗ICAM−3、抗IL−2受容体(抗Tac)、抗CD45RB、抗CD2、抗CD3(OKT−3)、抗CD4、抗CD80、抗CD86、モノクローナル抗体OKT3などの抗体、CD40およびCD154(「gp39」としても知られる)間の相互作用を遮断する薬剤、例えば、CD40および/またはCD154に特異的な抗体、エタネルセプトなどの融合タンパク質、CD40および/またはCD154gp39から構築される融合タンパク質(例えば、CD40IgおよびCD8gp39)、デオキシスパガリン(DSG)などのNF−κB機能の核移行阻害剤などの阻害剤が含まれる。] [0106] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい抗真菌薬には、フルコナゾール、ミコナゾール、アンホテリシンBなどが含まれる。] [0107] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい抗生物質には、ペニシリン、テトラサイクリン、アモキシシリン、アンピシリン、エリスロマイシン、ドキシサイクリン、バンコマイシン、ミノサイクリン、クリンダマイシン、またはセファレキシンが含まれる。] [0108] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい抗血管過剰増殖剤には、メトトレキサート、レフルノミド、FK506(タクロリムス、Prograf)が含まれる。] [0109] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい脂質低下薬、抗高脂血症薬、または脂質調節剤には、1、2、3種またはそれ以上のMTP阻害剤、HMGCoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンセターゼ阻害剤、フィブリン酸誘導体、ACAT阻害剤、リポキシゲナーゼ阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、回腸Na+/胆汁酸共輸送体阻害剤、LDL受容体活性のアップレギュレーター、胆汁酸捕捉因子、および/またはニコチン酸並びにその誘導体が含まれる。] [0110] 本明細書において使用されるMTP阻害剤には、米国特許第5,595,872号、同第5,739,135号、同第5,712,279号、同第5,760,246号、同第5,827,875号、同第5,885,983号および1998年10月20日に出願された米国出願番号第09/175,180号(今では米国特許第5,962,440号)に開示されるMTP阻害剤が含まれる。上記の特許および出願のそれぞれにおいて開示される好ましいMTP阻害剤のそれぞれが好ましい。] [0111] 上記の米国特許および出願のすべては、参照により本明細書に組み込まれる。] [0112] 本発明に従って使用される最も好ましいMTP阻害剤には、米国特許第5,739,135号、同第5,712,279号、および同第5,760,246号に記載される好ましいMTP阻害剤が含まれる。] [0113] 最も好ましいMTP阻害剤として、9−[4−[4−[[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾイル]アミノ]−1−ピペリジニル]ブチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−フルオレン−9−カルボキサミドがある。] [0114] 脂質低下薬は、HMGCoAレダクターゼ阻害剤であってもよく、これらに限られないが、米国特許第3,983,140号に開示されるメバスタチンおよび関連化合物、米国特許第4,231,938号に開示されるロバスタチン(メビノリン)および関連化合物、米国特許第4,346,227号に開示されるものなどのプラバスタチンおよび関連化合物、米国特許第4,448,784号および同第4,450,171号に開示されるシンバスタチンおよび関連化合物が挙げられる。本明細書において使用され得るその他のHMG CoAレダクターゼ阻害剤として、これらに限られないが、米国特許第5,354,772号に開示されるフルバスタチン、米国特許第5,006,530号および同第5,177,080号に開示されるセリバスタチン、米国特許第4,681,893号、同第5,273,995号、同第5,385,929号および同第5,686,104号に開示されるアトルバスタチン、米国特許第5,011,930号に開示されるイタバスタチン(ニッサン/三共のニスバスタチン(NK−104))、米国特許第5,260,440号に開示される塩野義−アストラ/ゼネカビサスタチン(ZD−4522)および米国特許第5,753,675号に開示される関連スタチン化合物、米国特許第4,613,610号に開示されるメバロノラクトン誘導体のピラゾール類似体、PCT出願WO86/03488に開示されるメバロノラクトン誘導体のインデン類似体、米国特許第4,647,576号に開示される6−[2−(置換−ピロール−1−イル)−アルキル)ピラン−2−オンおよびその誘導体、サールのSC−45355(3置換グルタル酸誘導体)ジクロロアセテート、PCT出願WO86/07054に開示されるメバロノラクトンのイミダゾール類似体、仏国特許第2,596,393号に開示される3−カルボキシ−2−ヒドロキシ−プロパン−ホスホン酸誘導体、欧州特許出願第0221025号に開示される2,3−二置換ピロール、フランおよびチオフェン誘導体、米国特許第4,686,237号に開示されるメバロノラクトンのナフチル類似体、米国特許第4,499,289号に開示されるものなどのオクタヒドロナフタレン、欧州特許出願第0142146 A2号に開示されるメビノリンのケト類似体(ロバスタチン)並びに米国特許第5,506,219号および同第5,691,322号に開示されるキノリンおよびピリジン誘導体が挙げられる。] [0115] さらに、本明細書において使用するのに適したHMGCoAレダクターゼを阻害するのに有用なホスフィン酸化合物が、GB2205837に開示されている。] [0116] 本明細書において使用するのに適したスクアレンシンセターゼ阻害剤として、これらに限られないが、米国特許第5,712,396号に開示されるα−ホスホノ−スルホネート、イソプレノイド(ホスフィニル−メチル)ホスホネートをはじめとするBiller et al., J. Med. Chem., Vol. 31, No. 10, pp. 1869-1871 (1988)によって開示されるもの、並びに例えば、米国特許第4,871,721号および同第4,924,024号およびBiller, S.A., Neuenschwander, K., Ponpipom, M.M.およびPoulter, CD., Current Pharmaceutical Design, Vol. 2, pp. 1-40 (1996)に開示されるその他の既知スクアレンシンセターゼ阻害剤が挙げられる。] [0117] さらに、本明細書において使用するのに適したその他のスクアレンシンセターゼ阻害剤として、P. Ortiz de Montellano et al., J. Med. Chem., 1977, 20, 243-249によって開示されるテルペノイドピロホスフェート、ファルネシルジホスフェート類似体AおよびCorey and Volante, J. Am. Chem. Soc, 98, 1291-1293 (1976)によって開示されるプレスクアレンピロホスフェート(PSQ−PP)類似体、McClard, R. W. et al., J. Am. Chem. Soc, 1987, 109, 5544 (1987)によって報告されるホスフィニルホスホネートおよびCapson, T. L., PhD dissertation, Dept. Med. Chem. U. of Utah、Abstract, Table of Contents, pp. 16, 17, 40-43, 48-51, Summary (1987年6月)によって報告されるシクロプロパンが挙げられる。] [0118] 本明細書において使用するのに適したその他の脂質低下薬として、これらに限られないが、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、クロフィブラート、ベザフィブラート、シプロフィブラート、クリノフィブラートなどといったフィブリン酸誘導体、米国特許第3,674,836号に開示されるプロブコールおよび関連化合物(プロブコールおよびゲムフィブロジルが好ましい)、胆汁酸捕捉因子、例えば、コレスチラミン、コレスチポールおよびDEAE−セファデックス(Secholex(登録商標)、Policexide(登録商標))およびコレスタゲル(cholestagel)(Sankyo/Geltex)、並びにリポスタビル(Rhone−Poulenc)、Eisai E−5050(N−置換エタノールアミン誘導体)、イマニキシル(HOE−402)、テトラヒドロリプスタチン(THL)、イスチグマスタニルホスホリルコリン(istigmastanylphos-phorylcholine)(SPC,Roche)、アミノシクロデキストリン(Tanabe Seiyoku)、アジノモトAJ−814(アズレン誘導体)、メリナミド(Sumitomo)、Sandoz58−035、アメリカンシアナミドCL−277,082およびCL−283,546(二置換尿素誘導体)、ニコチン酸(ナイアシン)、アシピモックス、アシフラン(acifran)、ネオマイシン、p−アミノサリチル酸、アスピリン、米国特許第4,759,923号に開示されるものなどのポリ(ジアリルメチルアミン)誘導体、第四級アミンポリ(ジアリルジメチル塩化アンモニウム)および米国特許第4,027,009号に開示されるものなどのイオネン(ionene)、およびその他の既知血清コレステロール低下剤が挙げられる。] [0119] 脂質低下薬は、Drugs of the Future, 24, 9-15 (1999), (Avasimibe);「TheACATinhibitor, Cl-1011 is effective in the prevention and regression of aortic fatty streak area in hamsters」、Nicolosi et al、Atherosclerosis (Shannon, Irel). 137(1), 77-85 (1998)「The pharmacological profile of FCE 27677: a novel ACAT inhibitor with potent hypolipidemic activity mediated by selective suppression of the hepatic secretion of ApoB100-containing lipoprotein」、Ghiselli, Giancarlo, Cardiovasc. Drug Rev. (1998), 16(1), 16-30;「RP 73163: a bioavailable alkylsulfinyl-diphenylimidazole ACAT inhibitor」、Smith, C, et al, Bioorg. Med. Chem. Lett. 6(1), 47-50 (1996);「ACAT inhibitors: physiologic mechanisms for hypolipidemic and anti- atherosclerotic activities in experimental animals」、Krause et al, Editor(s): Ruffolo, Robert R., Jr.; Hollinger, Mannfred A., Inflammation: Mediators Pathways 173-98 (1995), Publisher:CRC, Boca Raton, Fla.;「ACAT inhibitors: potential anti- atherosclerotic agents」、Sliskovic et al, Curr. Med. Chem. 1(3), 204-25 1994);「Inhibitors of acyl-CoA: cholesterol O-acyl transferase (ACAT) as hypocholesterolemic agents. 6. The first water-soluble ACAT inhibitor with lipid- regulating activity. Inhibitors of acyl-CoA:cholesterol acyltransferase (ACAT). 7. Development of a series of substituted N-phenyl-N'-[(1-phenylcyclopentyl)methyl]ureas with enhanced hypocholesterolemic activity」、Stout et al, Chemtracts: Org. Chem. 8(6), 359-62 (1995)に開示されるものなどのACAT阻害剤またはTS−962(アセトアミド,N−[2,6−ビス(1−メチルエチル)フェニル]−2−(テトラデシルチオ)−)(Taisho Pharmaceutical Co. Ltd)であってもよい。] [0120] 脂質低下薬は、LD2受容体活性のアップレギュレーター、例えば、MD−700(1(3H)−イソベンゾフラノン、3−(13−ヒドロキシ−10−オキソテトラデシル)−5,7−ジメトキシ)(Taisho Pharmaceutical Co. Ltd)およびLY295427(コレスチン−3−オール、4−(2−プロペニル)−、(3a,4a,5a)−)(Eli Lilly)であってもよい。] [0121] 脂質低下薬は、コレステロール吸収阻害剤、好ましくは、Schering−Ploughのエゼチミブ(SCH58235)およびSCH48461並びにAtherosclerosis 115,45-63 (1995)およびJ. Med. Chem. 41、973 (1998)に開示されるものであってもよい。] [0122] 脂質低下薬は、回腸Na+/胆汁酸共輸送体阻害剤、例えば、Drugs of the Future, 24, 425-430 (1999)に開示されるものであってもよい。] [0123] 脂質調節剤は、コレステリルエステル転送タンパク質(CETP)阻害剤、例えば、PfizerのCP529,414(トルセトラピブ)(WO/0038722およびEP818448)およびPharmaciaのSC−744およびSC−795であってもよい。] [0124] 本発明の組合せで使用してもよいATPクエン酸リアーゼ阻害剤として、例えば、米国特許第5,447,954号に開示されるものが挙げられる。] [0125] 好ましい脂質低下薬として、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、セリバスタチン、イタバスタチン、およびビサスタチンおよびZD−4522がある。] [0126] 上記の米国特許は、参照によって本明細書に組み込まれる。使用される量および投与量は、医師用卓上参考書に、および/または上記で記載される特許中に示されるものとなる。] [0127] 本発明の式Iの化合物は、約500:1〜約1:500、好ましくは、約100:1〜約1:100の範囲内の脂質低下薬(存在した)に対する重量比で使用される。] [0128] 投与される用量は、患者の年齢、体重、症状、投与経路並びに投与形、投与計画、および所望の結果に従って、注意深く調整しなければならない。] [0129] 脂質低下薬の投与形および製剤は、上記で論じられる種々の特許および出願に開示されるようなものとなる。] [0130] 使用されるその他の脂質低下薬の投与形および製剤は、適用できる場合には、医師用卓上参考書の最新版に記載されるようなものとなる。] [0131] 経口投与には、MTP阻害剤を、約0.01mg〜約500mg、好ましくは、約0.1mg〜約100mg、1日に1〜4回の範囲内の量で使用して満足のいく結果が得られる。] [0132] 錠剤またはカプセル剤などの好ましい経口投与形は、約1〜約500mg、好ましくは、約2〜約400mg、より好ましくは、約5〜約250mg、1日に1〜4回の量のMTP阻害剤を含む。] [0133] 経口投与には、HMGCoAレダクターゼ阻害剤、例えば、プラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチンまたはセリバスタチンを、医師用卓上参考書に示されるように使用される投与形で、例えば、約1〜2000mg、好ましくは、約4〜約200mgの範囲内の量で使用して満足のいく結果が得られる。] [0134] スクアレンシンセターゼ阻害剤は、約10mg〜約2000mg、好ましくは、約25mg〜約200mgの範囲内の量の投与形で使用してよい。] [0135] 錠剤またはカプセル剤などの好ましい経口投与形は、HMGCoAレダクターゼ阻害剤を、約0.1〜約100mg、好ましくは、約0.5〜約80mg、より好ましくは、約1〜約40mgの量で含む。] [0136] 錠剤またはカプセル剤などの好ましい経口投与形は、スクアレンシンセターゼ阻害剤を、約10〜約500mg、好ましくは、約25〜約200mgの量で含む。] [0137] 脂質低下薬はまた、WO97/12615に開示されるベンズイミダゾール誘導体などの15−リポキシゲナーゼ(15−LO)阻害剤、WO97/12613に開示されるような15−LO阻害剤、WO96/38144に開示されるイソチアゾロン、およびSendobry et al「Attenuation of diet-induced atherosclerosis in rabbits with a highly selective 15- lipoxygenase inhibitor lacking significant antioxidant properties」、Brit. J. Pharmacology 120, 1199-1206 (1997)およびCornicelli et al,「15- lipoxygenase and its Inhibition: A Novel Therapeutic Target for Vascular Disease」, Current Pharmaceutical Design、5、11-20 (1999)によって開示される15−LO阻害剤をはじめとするリポキシゲナーゼ阻害剤であってもよい。] [0138] 式Iの化合物および脂質低下薬は、同一の経口投与形中で、または同時に服用される別個の経口投与形中で一緒に使用してもよい。] [0139] 上記の組成物は、単回用量または1日に1〜4回の分割用量で上記の投与形で投与してもよい。患者を低用量の組合せで開始させ、高用量の組合せに徐々に上げることが賢明であってもよい。] [0140] 好ましい脂質低下薬として、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、またはセリバスタチン並びにナイアシンおよび/またはコレスタゲルがある。] [0141] 式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよいその他の抗糖尿病薬は、インスリン分泌促進物質またはインスリン増感剤をはじめとする抗糖尿病薬または抗高血糖薬または、好ましくは、本発明の式Iの化合物とは異なる作用機序を有するその他の抗糖尿病薬のうち1、2、3種またはそれ以上であってもよく、これらとして、ビグアナイド、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、PPARγアゴニスト、例えば、チアゾリジンジオン、aP2阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV(DP4)阻害剤、SGLT2阻害剤、および/またはメグリチニド、並びにインスリン、および/またはグルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)が挙げられる。] [0142] その他の抗糖尿病薬は、経口抗高血糖薬、好ましくは、メトホルミンまたはフェンホルミンまたはそれらの塩、好ましくは、メトホルミンHClなどのビグアナイドであってもよい。] [0143] 抗糖尿病薬が、ビグアナイドである場合には、構造Iの化合物は、約0.001:1〜約10:1、好ましくは、約0.01:1〜約5:1の範囲内のビグアナイドに対する重量比で使用される。] [0144] その他の抗糖尿病薬はまた、スルホニル尿素、例えば、グリブリド(グリベンクラミドとしても知られる)、グリメピリド(米国特許第4,379,785号に開示される)、グリピジド、グリクラジドまたはクロルプロパミド、その他の既知スルホニル尿素またはβ−細胞のATP依存性チャネルに対して作用するその他の抗高血糖薬であり得ることが好ましく、グリブリドおよびグリピジドが好ましく、これは、同一の経口投与形で投与してもよく、または別個の経口投与形で投与してもよい。] [0145] 構造Iの化合物は、約0.01:1〜約100:1、好ましくは、約0.02:1〜約5:1の範囲のスルホニル尿素に対する重量比で使用される。] [0146] 経口抗糖尿病薬はまた、グルコシダーゼ阻害剤、例えば、アカルボース(米国特許第4,904,769号に開示される)またはミグリトール(米国特許第4,639,436号に開示される)であってもよく、これは、同一の経口投与形で投与してもよく、または別個の経口投与形で投与してもよい。] [0147] 構造Iの化合物は、約0.01:1〜約100:1、好ましくは、約0.05:1〜約10:1の範囲内のグルコシダーゼ阻害剤に対する重量比で使用される。] [0148] 構造Iの化合物は、チアゾリンジンジオン経口抗糖尿病薬などのPPARγアゴニストまたはトログリタゾン[米国特許第4,572,912号に開示されるWarner−LambertのRezulin(登録商標)]、ロシグリタゾン(SKB)、ピオグリタゾン(Takeda)、MitsubishiのMCC−555(米国特許第5,594,016号に開示される)、Glaxo−WellcomeのGL−262570(ファルグリタザール)、エングリタゾン(CP−68722、Pfizer)またはダルグリタゾン(CP−86325、Pfizer、イサグリタゾン(MIT/J&J)、JTT−501(レグリタザル)(JPNT/P&U)、L−895645(Merck)、R−119702(リボグリタゾン)(Sankyo/WL)、NN−2344(バラグリタゾン)(Dr.Reddy/NN)またはYM−440((Z)−1,4−ビス−4−[(3,5−ジオキソ−1,2,4−オキサジアゾリジン−2−イル−メチル)]−フェノキシブタ−2−エン)(Yamanouchi)などのその他のインスリン増感剤(NIDDM患者においてインスリン感受性効果を有する)、好ましくは、ロシグリタゾンおよびピオグリタゾンと組み合わせて使用してよい。] [0149] 構造Iの化合物は、約0.01:1〜約100:1、好ましくは、約0.05〜約10:1の範囲内の量のチアゾリンジンジオンに対する重量比で使用される。] [0150] 約150mg未満の経口抗糖尿病薬の量のスルホニル尿素およびチアゾリンジンジオンを、構造Iの化合物とともに単一錠剤に組み込んでもよい。] [0151] 構造Iの化合物はまた、インスリンなどの抗高血糖薬と、またはGLP−1(1−36)アミド、GLP−1(7−36)アミド、GLP−1(7−37)(Habenerの米国特許第5,614,492号に開示され、その開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる)などのグルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、並びにAC2993(エクセナチド)(Amylin)およびLY−315902(8−37−グルカゴン様ペプチドI(ヒト)、N−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロピル]−26−L−アルギニン−34−[N6−(1−オキソオクチル)−L−リシン]−)(Lilly)と組み合わせて使用してもよく、これは、注射、鼻腔内、吸入によって、または経皮もしくは口内装置によって投与してもよい。] [0152] 存在する場合には、上記の製剤中で、医師用卓上参考書(PDR)に示される量および用量で、メトホルミン、グリブリド、グリメピリド、グリピリド、グリピジド、クロルプロパミドおよびグリクラジドなどのスルホニル尿素およびグルコシダーゼ阻害剤アカルボースまたはミグリトールまたはインスリン(注射用、肺、口内または経口)を使用してもよい。] [0153] 存在する場合には、メトホルミンまたはその塩を、1日あたり約500〜約2000mgの範囲内の量で使用してもよく、これは、単回用量で投与してもよく、1日に1〜4回の分割用量で投与してもよい。] [0154] 存在する場合には、チアゾリンジンジオン抗糖尿病薬は、約0.01〜約2000mg/日の範囲内の量で使用してもよく、これは、単回用量で投与してもよく、1日に1〜4回の分割用量で投与してもよい。] [0155] 存在する場合には、インスリンを、医師用卓上参考書によって示されるような製剤、量および用量で使用してもよい。] [0156] 存在する場合には、GLP−1ペプチドは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,346,701号(TheraTech)、同第5,614,492号および同第5,631,224号に記載されるように、経口口内製剤で、鼻腔投与によって、または非経口的に投与してもよい。] [0157] その他の抗糖尿病薬はまた、AR−HO39242(テサグリタザル)(Astra/Zeneca)、GW−409544(Glaxo−Wellcome)、KRP297(ベンズアミド、5−[(2,4−ジオキソ−5−チアゾリジニル)メチル]−2−メトキシ−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−(Kyorin Merck)などのPPARα/γデュアルアゴニスト並びにMurakami et al,「A Novel Insulin Sensitizer Acts As a Coligand for Peroxisome Proliferation-Activated Receptor Alpha (PPAR alpha) and PPAR gamma. Effect on PPAR alpha Activation on Abnormal Lipid Metabolism in Liver of Zucker Fatty Rats」, Diabetes 47,1841-1847 (1998)によって開示されるものであってもよい。] [0158] 抗糖尿病薬は、2000年10月4日に出願された米国出願番号第09/679,027号に開示され、それに記載される投与量を使用するSGLT2阻害剤であってもよい。上記の出願において好ましいと表される化合物が好ましい。] [0159] 抗糖尿病薬は、1999年9月7日に出願された米国出願番号第09/391,053号に、および2000年3月6日に出願された米国出願番号第09/519,079号に開示され、本明細書に記載される投与量を使用するaP2阻害剤であってもよい。上記の出願において好ましいと表される化合物が好ましい。] [0160] 抗糖尿病薬は、2001年2月16日に出願された米国出願番号第09/788,173号、WO99/38501、WO99/46272、WO99/67279(PROBIODRUG)、WO99/67278(PROBIODRUG)、WO99/61431(PROBIODRUG)に開示されるものなどのDP4阻害剤、サキサグリプチン(好ましい)、Hughes et al, Biochemistry, 38(36), 11597-11603, (1999)によって開示されるNVP−DPP728A(1−[[[2−[(5−シアノピリジン−2−イル)アミノ]エチル]アミノ]アセチル]−2−シアノ−(S)−ピロリジン)(Novartis)(好ましい)、TSL−225(トリプトフィル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸(Yamada et al, Bioorg. & Med. Chem. Lett. 8 1537-1540 (1998)によって開示される、Ashworth et al, Bioorg. & Med. Chem. Lett., Vol. 6, No. 22, pp 1163-1166 and 2745-2748 (1996)によって開示され、上記の参考文献中に記載される用量を使用する2−シアノピロリジドおよび4−シアノピロリジドであってもよい。] [0161] 本発明の式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよいメグリチニドは、レパグリニド、ナテグリニド(Novartis)またはKAD1229(ミチグリニド)(PF/Kissei)であってもよく、レパグリニドが好ましい。] [0162] 式Iの化合物は、約0.01:1〜約100:1、好ましくは、約0.05〜約10:1の範囲内の、メグリチニド、PPARγアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、aP2阻害剤、DP4阻害剤またはSGLT2阻害剤に対する重量比で使用される。] [0163] 式Iの化合物とともに所望により使用してもよいその他の種類の治療薬は、β3アドレナリン作動性アゴニスト、リパーゼ阻害剤、セロトニン(およびドーパミン)再取り込み阻害剤、aP2阻害剤、甲状腺受容体アゴニストおよび/または食欲低下薬をはじめとする抗肥満症薬のうち1、2、3種またはそれ以上であってもよい。] [0164] 式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい、β3アドレナリン作動性アゴニストは、AJ9677(ラファベグロン(rafabegron))(Takeda/Dainippon)、L750355(ベンゼンスルホンアミド、N−[4−[2−[[(2S)−3−[(6−アミノ−3−ピリジニル)オキシ]−2−ヒドロキシプロピル]アミノ]エチル]フェニル]−4−(1−メチルエチル)−)(Merck)またはCP331684(4−[2−[[2−(6−アミノピリジン−3−イル)−2(R)−ヒドロキシエチル]−アミノ]エトキシ]フェニル]酢酸)(Pfizer)または米国特許第5,541,204号、同第5,770,615号、同第5,491,134号、同第5,776,983号および同第5,488,064号に開示されるその他の既知β3アゴニストであってもよく、AJ9677、L750,355(ベンゼンスルホンアミド、N−[4−[2−[[(2S)−3−[(6−アミノ−3−ピリジニル)オキシ]−2−ヒドロキシプロピル]アミノ]エチル]フェニル]−4−(1−メチルエチル)−)およびCP331684が好ましい。] [0165] 式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよいリパーゼ阻害剤は、オルリスタットまたはATL−962(Alizyme)であってもよく、オルリスタットが好ましい。] [0166] 式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよいセロトニン(およびドーパミン)再取り込み阻害剤は、シブトラミン、トピラメート(Johnson & Johnson)またはアキソキン(Regeneron)であってもよく、シブトラミンおよびトピラメートが好ましい。] [0167] 式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい甲状腺受容体アゴニストは、WO97/21993(U.CalSF)、WO99/00353(KaroBio)、WO00/039077(KaroBio)および2000年2月17日に出願された米国仮出願第60/183,223号に開示される甲状腺受容体リガンドであってもよく、KaroBio出願および上記の米国仮出願の化合物が好ましい。] [0168] 式Iの化合物と適宜組み合わせて使用してもよい食欲低下薬は、デキサンフェタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、またはマジンドールであってもよく、デキサンフェタミンが好ましい。] [0169] 上記の種々の抗肥満症薬は、式Iの化合物と同一の投与形で使用してもよく、異なる投与形で、通常、当技術分野で公知の投与形および投与計画で、またはPDRで使用してもよい。] [0170] 本発明の式Iの化合物と組み合わせて使用してもよい抗高血圧薬として、ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、NEP/ACE阻害剤、並びにカルシウムチャネル遮断薬、β−アドレナリン作動性遮断薬および利尿薬を含めたその他の種類の抗高血圧薬が挙げられる。] [0171] 本明細書において使用してもよいアンジオテンシン変換酵素阻害剤として、メルカプト(−S−)部分を含有するもの、例えば、上記のOndetti et alの米国特許第4,046,889号に開示されるもののいずれかなどの置換プロリン誘導体が挙げられ、カプトプリル、すなわち、1−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニル]−L−プロリンが好ましく、米国特許第4,316,906号に開示されるもののいずれかのなどの置換プロリンのメルカプトアシル誘導体が挙げられ、ゾフェノプリルが好ましい。] [0172] 本明細書において使用してもよいメルカプト含有ACE阻害剤のその他の例として、Clin. Exp. Pharmacol. Physiol. 10: 131 (1983)に開示されるレンチアプリル(フェンチアプリル、Santen);並びにピボプリルおよびYS980が挙げられる。] [0173] 本明細書において使用してもよいアンジオテンシン変換酵素阻害剤のその他の例として、上記の米国特許第4,374,829号に開示されるもののいずれかが挙げられ、N−(1−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン、すなわち、エナラプリルが好ましく、米国特許第4,452,790号に開示されるホスホネート置換アミノまたはイミノ酸または塩のいずれかが挙げられ、(S)−1−[6−アミノ−2−[[ヒドロキシ−(4−フェニルブチル)ホスフィニル]オキシ]−1−オキソヘキシル]−L−プロリン、すなわち、(セロナプリル)が好ましく、上記の米国特許第4,168,267号に開示されるホスフィニルアルカノイルプロリンが挙げられ、ホシノプリルが好ましく、米国特許第4,337,201号に開示されるホスフィニルアルカノイル置換プロリンのいずれかおよび上記で論じられる米国特許第4,432,971号に開示されるホスホンアミデートが挙げられる。] [0174] 本明細書において使用してもよいACE阻害剤のその他の例として、欧州特許出願第80822号および同第60668号に開示されるBeechamのBRL36,378;C.A.102:72588vおよびJap. J Pharmacol. 40:373 (1986)に開示されるChugaiのMC−838;英国特許第2103614号に開示されるCiba−GeigyのCGS14824(3−([1−エトキシカルボニル−3−フェニル−(1S)−プロピル]アミノ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1−(3S)−ベンズアゼピン−1酢酸HCl)および米国特許第4,473,575号に開示されるCGS16,617(3(S)−[[(1S)−5−アミノ−1−カルボキシペンチル]アミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−エタン酸);Eur. Therap. Res. 39:671 (1986) ;40:543 (1986)に開示されるセタプリル(アラセプリル、Dainippon);欧州特許第79−022号およびCurr. Ther. Res. 40:74 (1986)に開示されるラミプリル(Hoechsst);Arzneimittelforschung 34: 1254 (1985)に開示されるRu44570(Hoechst)、J. Cardiovasc. Pharmacol. 9:39 (1987)に開示されるシラザプリル(Hoffman−LaRoche);FEBSLett. 165:201 (1984)に開示されるR31−2201(Hoffman−LaRoche);米国特許第4,385,051号に開示されるリシノプリル(Merck)、インダラプリル(indalapril)(デラプリル);J. Cardiovasc. Pharmacol. 5:643、655 (1983)に開示されるインドラプリル(Schering)、Acta. Pharmacol. Toxicol. 59 (Supp. 5): 173 (1986)に開示されるスピラプリル(Schering);Eur. J. Clin. Pharmacol. 31 :519 (1987)に開示されるペリンドプリル(Servier);米国特許第4,344,949号に開示されるキナプリル(Warner−Lambert)およびPharmacologist 26:243、266 (1984)に開示されるCI925(Warner−Lambert)([3S−[2[R(*)R(*)]]3R(*)]−2−[2−[[1−(エトキシ−カルボニル)−3−フェニルプロピル]アミノ]−1−オキソプロピル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−3−イソキノリンカルボン酸HCl)、J. Med. Chem. 26:394 (1983)に開示されるWY−44221(Wyeth)が挙げられる。] [0175] 好ましいACE阻害剤として、カプトプリル、ホシノプリル、エナラプリル、リシノプリル、キナプリル、ベナゼプリル、フェンチアプリル、ラミプリル、およびモエキシプリルがある。] [0176] NEP/ACE阻害剤もまた、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害活性およびアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性を有するという点で本明細書において使用してもよい。本明細書において使用するのに適したNEP/ACE阻害剤の例として、米国特許第5,362,727号、同第5,366,973号、同第5,225,401号、同第4,722,810号、同第5,223,516号、同第4,749,688号、同第5,552,397号、同第5,504,080号、同第5,612,359号、同第5,525,723号、欧州特許出願第0599444号、同第0481522号、同第0599444号、同第0595610号、同第0534363A2号、同第534396号および同第534492号および同第0629627A2号に開示されるものが挙げられる。]
权利要求:
請求項1 式I:[式中、Zは、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、およびシアノから選択され;Aは、5〜8員炭素環および5〜8員ヘテロ環から選択され;B1環およびB2環はピリジル環であって、そのB1環およびB2環は各々、A環に縮合しており、B1環は適宜、同一または別々の、R1、R2、およびR4から独立して選択される1〜3の基で置換され、並びにB2環は適宜、同一または別々の、R5、R7、およびR8から独立して選択される1〜3の基で置換され;J1は、結合、O、S、SO、SO2、CH2、またはCH2CH2であり;J2およびJ3は各々、結合であり;R1、R2、R4、R5、R7、およびR8は、同一または別々であり、各々は独立して、(i)水素、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、ニトロ、シアノ、OR12、−NR12R13、−C(=O)R12、−CO2R12、−C(=O)NR12R13、−OC(=O)NR12R13、−OC(=O)R12、−NR12C(=O)R13、−NR12C(O)OR13、−NR12C(S)OR13、−S(O)pR16、NR12SO2R16、ジアルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルキルオキシアルキルオキシ、SO2NR12R13、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択され、および/または(ii)可能であれば、それらが結合している原子と一緒になって、各々のR1、R2、R4、R5、R7、およびR8は、隣接原子に位置するR1、R2、R4、R5、R7、およびR8のいずれかと一緒になって、縮合環を形成し; R9およびR10は、同一または別々であり、各々は独立して、(i)水素、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ニトロ、シアノ、OR14、NR14R15、C(=O)R14、CO2R14、C(=O)NR14R15、−O−C(=O)R14、NR14C(=O)R15、NR14C(=O)OR15、NR14C(=S)OR15、S(O)pR17、NR14SO2R17、SO2NR14R15、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから選択されるか、あるいは(ii)それらが結合している原子と一緒になって、R9およびR10は一緒になってカルボニル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、またはヘテロシクロ基を形成し;R11は各々、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、およびシクロアルキルから独立して選択され; R12、R13、R14、およびR15、は、同一または別々であり、各々は独立して、(i)水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから選択されるか、あるいは(ii)可能であればR12はR13と一緒になって、および/または可能であればR14はR15と一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロ環を形成し;R16およびR17は各々、同一または別々であり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから独立して選択され;並びにpは、0、1、または2である]の化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項2 三環式部位:が、である、請求項1の化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項3 R4が、水素、アルキル、アルケニル、アルキルチオ、置換アルキルチオ、アリール、置換アリール、シアノ、CF3、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、ジアルキルアミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルコキシアルコキシ、並びにO、S、およびNから選択される1〜3のヘテロ原子を有する4〜7員ヘテロシクロから選択される、請求項1〜2のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項4 R1、R2、R7、およびR8が各々水素である、請求項1〜3のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項5 R5が、水素、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、アミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクロ、フェニル、ハロフェニル、アルキル(ハロ)0〜1アリール、ヘテロシクロカルボニル(ハロ)0〜1アリール、アルコキシ(ハロ)0〜1アリール、カルボキシ(ハロ)0〜1アリール、アルキルアミノカルボニル(ハロ)0〜1アリール、ジアルキルアミノカルボニル(ハロ)0〜1アリール、アルキルアミノ、ヒドロキシル、ジアルキルアミノアルコキシ、アリールアルキルアミノ、アルコキシアリールアルキルアミノ、アルキルヘテロシクロ、アリールアルキル、ヘテロシクロアルコキシ、アリールヘテロシクロ、アリールアルキル(アルキル)アミノ、ハロアリール、ジアルキルアミノ(ハロ)0〜1アリール、アルコキシアルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリール、ジアルキル(ハロ)0〜1アリール、アルキル(ハロ)0〜1アリール、ヒドロキシ(ハロ)0〜1アリール、アルコキシカルボニル(ハロ)0〜1アリール、アルキルカルボニルアミノ(ハロ)0〜1アリール、ジアルキルアミノスルホニル(ハロ)0〜1アリール、アルキルスルホニルアミノ(ハロ)0〜1アリール、アルキルチオ(ハロ)0〜1アリール、アミノ(ハロ)0〜1アリール、アルキルカルボニルアリール、アルキルカルボニル(ハロ)アリール、アリールオキシ(ハロ)0〜1アリール、アルキルスルホニルアリール、アルキルスルフィニルアリール、チオキシアリール、シクロアルコキシアリール、シクロアルキルアミノカルボニル、およびシアノ(ハロ)0〜1アリールから選択される、請求項1〜4のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項6 R9およびR10が、(i)同一または別々であり、水素、アルキル、および置換アルキルから独立して選択されるか、あるいは(ii)R9およびR10が結合している原子と一緒になってC3〜6シクロアルキルを形成し;並びにR11が水素である、請求項1〜5のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項7 R9およびR10が各々、メチルから独立して選択されるか、あるいはそれらが結合している炭素と一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルを形成する、請求項1〜6のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項8 Zが、5〜6員ヘテロアリールまたはヘテロシクロ基であって、各々の基が1、2、もしくは3つの基(すなわち、Rm、Rn、および/またはRo)で置換され、それらが同一または別々であって、水素、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ニトロ、シアノ、ORc、NRaRb、C(=O)Ra、CO2Ra、C(=O)NRaRb、−O−C(=O)Ra、NRaC(=O)Rb、NRaC(=O)ORb、NRaC(=S)ORb、S(O)pRc、NRaSO2Rc、SO2NRaRb、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択され;pが、0、1、または2であり;RaおよびRbが、同一または別々であり、各々は独立して、(i)水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから選択されるか、あるいは(ii)可能であれば、それらは結合している原子と一緒になり、RaがRbと一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロ環を形成し;並びにRcが各々、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロから独立して選択される、請求項1〜7のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項9 Zがであり;RmおよびRnが各々、同一または別々であり、水素、−CO1〜2Ra、−C(O)NRaRb、C1〜6アルキル、−CF3、−CH2OH、−SRc、−NRaRb、−CH2F、シアノ、およびC3〜6シクロアルキルから独立して選択され;Roが、水素またはC1〜6アルキルであり;RaおよびRbが、(i)同一または別々であり、各々が、水素、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、O、S、またはNから選択される1〜3のヘテロ原子を有する4〜7員ヘテロシクロ、およびC3〜6シクロアルキルから独立して選択されるか、あるいは(ii)RaがRbと一緒になって、O、S、またはNから選択される1〜3ヘテロ原子を有する4〜7員ヘテロシクロを形成し;並びにRcが、C1〜6アルキルおよびC3〜6シクロアルキルから選択される、請求項1〜8のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項10 Zが、であり;並びにRnが、水素、−C(O)NH(シクロプロピル)、−C(O)NH(Me)、−C(O)N(Me)2、−C(O)NH(Et)、メチル、−C(O)OEt、−C(O)NH(シクロブチル)、−C(O)NH(CH2)2OH、−C(O)NH(iPr)、−C(O)NHCH2(CF3)、である、請求項1〜9のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項11 式:[式中、R4が、水素、メチル、クロロ、イソ−プロピルチオ、エテニル、フェニル、シアノ、ジメチルアミノ、N−ピロリジニル、またはN−モルホリニルであり;並びにR5が、クロロ、ジメチルアミノ、であり、Xaが、水素またはフルオロであり、並びにXbが、から選択される]を有する、請求項1〜10のいずれかの化合物またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは医薬的に許容される塩。 請求項12 請求項1〜11のいずれかの式の化合物の治療上有効な量を治療が必要な患者に投与することを特徴とする、代謝疾患および炎症性または免疫疾患から選択される疾患または障害を治療するための式Iの化合物の使用。 請求項13 疾患または障害が、移植拒絶反応、関節リウマチ、乾癬性関節炎、多発性硬化症、喘息、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、および乾癬から選択される、請求項12の化合物の使用。 請求項14 請求項1〜11のいずれかの化合物およびそれに用いる医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。 請求項15 請求項1〜11のいずれかの化合物、並びに免疫抑制剤、抗癌剤、抗ウイルス薬、抗炎症薬、抗真菌薬、抗生物質、抗血管過剰増殖剤、抗うつ剤、抗高脂血症薬、脂質調節剤、抗糖尿病薬、抗肥満症薬、抗高血圧薬、血小板凝集阻害剤、および/または抗骨粗鬆症剤を含む、複合薬剤であって、ここで、抗糖尿病薬は、1、2、3またはそれ以上の、ビグアナイド、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、PPARγアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、SGLT2阻害剤、DP4阻害剤、aP2阻害剤、インスリン増感剤、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−I)、インスリン、および/またはメグリチニドであり;抗肥満症薬は、β3アドレナリン作動性アゴニスト、リパーゼ阻害剤、セロトニン(およびドーパミン)再取り込み阻害剤、甲状腺受容体アゴニスト、aP2阻害剤、および/または食欲低下剤であり;抗高脂血症薬は、MTP阻害剤、HMGCoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンセターゼ阻害剤、フィブリン酸誘導体、LDL受容体活性のアップレギュレーター、リポキシゲナーゼ阻害剤、またはACAT阻害剤であり;抗高血圧薬は、ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、NEP/ACE阻害剤、カルシウムチャネル遮断薬、および/またはβ−アドレナリン作動性遮断薬である、複合薬剤。
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同族专利:
公开号 | 公开日 EP2247597A1|2010-11-10| US8304539B2|2012-11-06| CN101990541A|2011-03-23| WO2009100171A1|2009-08-13| US20110002952A1|2011-01-06|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-01-25| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120124 | 2012-01-25| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120124 | 2012-07-31| A761| Written withdrawal of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120730 |
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